『超ファシリテーション力』平石直之(株式会社アスコム)を読んで

 私はコロナ禍になってからZoomで学習会に参加することが増えた。その際に,「ブレイクアウトルームで意見交換をしてください。」という流れになると,ためらってしまう自分がいる。気まずい時間になったらどうしようと不安があるからだ。そんな時に,話し合いを進めてくれるファシリテーターがいると,とても安心して参加できるし,充実感のある交流会になる。私もそんな安心感を与えられるファシリテーターになりたいと感じていた。

 本著にはf走りテーションのスキルや極意がたくさん詰まっていたが,私が考えたことは,
①「聞くこと」
②「場を作ること」
③「安心感を出すこと」
である。

①「聞くこと」
 一人一人の意見で何を言いたいのか,どんな気持ちなのか,議題からそれていないか,それらをしっかりとつかむことがファシリテーターの役目である。そのためには何よりも「聞くこと」が大切だと思った。子ども達にも「聞く力」を身につけさせることが大切である。

②「意見をつなげる」
 意見をつなげ,広げ,深めていく,それが議論や会議などの話し合いの醍醐味であり,そのためにファシリテーターは一人一人の意見をよく拾い上げなくてはいけない。これまで私は自分が意見を言ったり,まとめたりしようとがんばって,空回りをしてしまうことが多かった。しかし,参加者にどんどん振りながら,足りないところをフォローし,必要に応じてカットインしていくような立ち回りが大切だとわかった。

③「安心感を出す」
 参加者全員が気持ちよく安心して自分の意見を話すことができる雰囲気づくりは非常に重要である。そのためには,表情・声のトーン・大きさ・テンポなど,細かな配慮が必要だとわかった。一つ一つ意識して取り組んでいく。

 また,議題から外れて話が進んでいてもそれに気づかずにそのまま進めてしまうのが私の課題であると思った。

 なんにせよ,ファシリテートの腕を上げるには場数を踏むしかない。今後,そういう機会があれば進んでファシリテーターを担っていく。

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