『青年の思索のために』下村湖人(PHP研究所)苦労人~小発明家を読んで

◎苦労人
 「法則を法則と感じないまでに,その法則を身につけ得た人こそ真の苦労人である。」
 法則(スキル)をただ追っているだけでは,真に身につかない。実践→体験→吟味→改善のサイクルを繰り返してこそ,本当の意味で法則を身につけたといえる。そして,苦労人とは自分のことだけでなく,相手の立場を考えるものである。人によく見られたい,自分が得をしたいという意識を捨てさり,相手のためを尽くすという貢献の心が必要である。
 自分が身につけた法則を,受け持った子ども達のため,若い先生のため,未来の教師のため,そして世の中のためにつかえるようになりたい。

◎旗じるし
 武将が背負う旗や,大会で掲げる横断幕などは,ただ目立つように印をつけているわけではく,自分の信念,いわば「左右の銘」を掲げるためにあるだとわかった。
 そんな座右の銘を定めるためには,自分を過信せず謙虚で常に向上心を持つことが大切である。
 教員経験を積み立場が上がってきたとしても,謙虚で¥な姿勢で学び続ける。そして,背中に背負う座右の銘を確立させる。

◎小発明家
 これまでの踏襲という慣習を捨て,常によりみんな働きやすくなる方法,よりみんなが成長できる環境を考え,それを導入したい。新しい方法にするには大変な労力がかかるのはわかる。しかし,その先によりよい未来が待っているならば苦労はすべきではないだろうか。目先の楽より,長期に見た幸せを考えて動ける人であり続ける。

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