見出し画像

はやくついたとき


小さい通りに面している塾とアパートの間にある誰も通らなそうな細い道の先へ進んだ。暇な人が街に迷い込んだ時しか見れないこの景色を見せる為だけに、あのアパートの住民は毎日ギラギラした単色のドアと向き合ってるのかと、果たして彼らはこの景色を知っているのだろうかと、観る余裕があるのだろうかと、彼は僕を待っていたのだろうかと。今年僕は23になる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?