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素人の考古学ー千葉県の加曾利貝塚を見学


加曽利貝塚
 加曾利貝塚は日本最大の貝塚で国の特別史跡。
縄文時代の貝塚は全国に約2400カ所あり、千葉に3割近く集中している。
縄文中期から後期にかけて1,000年以上住み続け、食べた貝殻が数メートル堆積している。
直径130mで環状の北貝塚と170mで馬蹄形をした南貝塚が一部重なり8の字をいしているのが特徴。

13.4ヘクタールの広大な面積。周囲に居住跡や墓地、船着き場などが出土している。
幼稚園や小学生が遠足にきてお弁当を食べていた。

そこら中に2,300年前の貝殻が露出している。

主な貝はハマグリとイボキサゴ。

土器は上段は加曾利E式、下段はB式、右側2つは堀之内式。いずれも編年土器として有名。


縄文人のアクセサリー。
櫛、イヤリング、ネックレス、腕輪、腰飾りなど結構おしゃれ。

JR千葉駅からモノレールで20分。
千葉市は貝塚密集度日本一だそうだ。

貝塚には貝殻や動物の骨だけでなく、埋葬された人の骨、様々な道具、装飾品など縄文時代の暮らしや文化を知ることができる多くの情報が詰まっているので古墳と共に貴重な遺跡である。

最近の発掘調査状況:
1.土器の発見: 縄文時代中期の土器が確認されており、遺跡の詳細を解明するための重要な手がかりとなっている。

2.土偶の出土: 縄文時代後期の土偶が発見され、その顔や乳房の表現から、当時の文化や生活についての洞察が期待されている。

3.住居跡の再発掘: 昭和37年調査の住居跡(縄文時代中期)の再発掘が行われており、炉跡や柱穴跡などが確認されている。

4.遺物包含層の掘削: 遺物が集中的に確認できるポイントなどから、縄文人の生活の痕跡を探求している。

                    以上
                    小兵衛

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