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素人の考古学ー栃木県下野遺跡群巡り

栃木県南部の思川・田川の流域には、古墳時代後期から終末期にかけて大型古墳が多く造られた。これらの古墳には、
(1)墳丘の1段目が低く平坦で幅の広い面[基壇(きだん)]をもつ。
(2)前方後円墳では前方部にのみ横穴式石室がある。
(3)横穴式石室に凝灰岩の大型切石を使用する。
の3つの特徴から、「下野型古墳」と呼ばれている。これらは首長墓と考えられており、消滅した古墳も含め8基の古墳の築造された当時の姿が推定復元され「東の飛鳥」とも称される、史跡・遺跡の集積地である下野市周辺の代表的な古墳の姿が見られる。

1.琵琶塚古墳   国史跡
123m前方後円墳で栃木県内第2位の大きさ 6c前半
被葬者は下野国造・下毛野君

琵琶塚古墳


琵琶塚古墳 前方部から望む


しもつけ古墳群の中央部

2.摩利支天塚古墳 国史跡
117c前方後円墳 県内第3位の大きさ 5c末
被葬者は琵琶塚古墳の直前に築かれた下毛野地域を代表する首長墓

摩利支天塚古墳

3.甲塚古墳
80c帆立貝型円墳 6c後半


甲塚古墳


甲塚古墳

4.下野国庁跡
国庁の中央に位置していた「前殿」が復元されている。国府の役人が朝賀などを行っていたところ。
下野国の政治の中心だったことがわかる。
菅原道真も下野国司であった。

下野国庁「前殿」復元

                        以上
                        小兵衛

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