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日本の夏を感じて。

夏が来ましたね。
相変わらず今年も暑い。

さて、ワタクシ今日は何を喋るというと
ズバリ『風街ろまん』であります。
夏って言うても色々あります。
アメリカの夏、フランスの夏、
イタリアの夏。同じ夏と名前はついておるけども、中身はそれぞれ違うわけですな。
さて、日本の夏というのもあります。
そんな日本の古き良き
夏を鮮明に具現化する事に
成功しているのが『風街ろまん』なわけで
ございまする。

日本の夏。今となってはうねる様な熱波が
ただようだけのひたすら暑い時期に
豹変してしまっているわけでありますが、
古典の和歌やら短歌やらを詠めば分かる通り
昔は今ほど暑くはなく、
それこそ日本の古き良き独自の夏が
存在していたわけであります。

『風街ろまん』というアルバムはそこまで昔に
遡ってはいませんが、昭和初期の夏の香りが
充分に残った作品といえます。

このアルバムを聴いていると、いろいろな、
日本の夏を表す情景が浮かんでくるわけです。

田舎のお婆ちゃんの家の縁側に寝そべって
柔らかな風を感じ、風鈴の音でとろとろと
瞼が垂れる。

僕が思い浮かべるのは大体こんな情景です。
細かい部分は
歌詞の内容と一致しておりませんが、
淡い暑さの中に風が一筋吹いているような
雰囲気がどことなく感じられます。

ノリノリになってビーチではしゃぐ、
ピカピカの夏ソングも良い。
けども、こういうしみじみとした
日常に溶け込むような優しい夏ソングも
また一興。

毎日熱中症と闘うような暑過ぎる夏にこそ
聴いてみるのも良いかもしれない。

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