前立腺がんだって。なんだよ、それ!#017

さて、脱線はつきものの一連の流れ。もちろん、用語解説とはいえ当然の如し。

#008より
「十字靭帯」
すべての関節に靭帯は存在するが、特に大きくて可動域も大きい関節(膝関節、肘関節など)において発達している靭帯組織。関節の前後を覆うように存在するが、特に膝関節前十字靭帯が傷みやすい。多くのプロスポーツ選手の悩みの種。
「麻酔」
大手術では通常、全身麻酔で目が覚めたらゼンブ終わっているが、今回の検査では腰椎麻酔による下半身の自由と感覚の剥奪が行われた。
針がチクっとします。
「出産スタイル」
これは揶揄ではない。そもそも俺には一男一女のご子息ご息女がいらっしゃり、結婚時の約束で立ち会ったのである、分娩室の中で。
手を握ってヒッヒッ、フーってつきあってではすまなくて、あろうことか、とりあげたのである、我が子を。
だから、知っているのだ。
あれで女性恐怖の感情が芽生えたことも離婚の遠因ではなかろうか?

#009より
「カテーテル」
とにかく身体に挿入する管状の医療機器の総称。血管を通じて脳内や心臓の障害を取り除く術式に必須。
今回は単に、排尿路確保のためにまぁまぁ太いチューブを尿道に挿入するという、なんとオゾマシイ・・
もちろん、抜く時は激痛。
「ウェールズ」および「スコットランド」
グレートブリテン島南西部と北部にあるUK(ユナイテッドキングダム、日本名イギリス)を構成する国家。王室があるイングランドを共に羨んでいるが、お互いの仲は悪い。つまり英国王室が万一無くなれば、祖国はバラバラになってしまうと英国人の我が友人は信じている。

#010より
「シャケの切り身」
正しくは、鮭の切身。特にどうということはないが、とにかく薄く、かつ味も薄かった。しみじみとした趣きであった。
「週間ポスト」
特にこの一紙を批難しているわけではない。たまたま、他が無かっただけ。
よく考えたら椎名誠らがエッセイを連載したりしてたな、悪くないな。
まぁしかし、他も含めて週間誌のレベルが落ちているのは否めない。
しっかりしろ!

#011より
「グリーソンスコア」
記事にある通り、前立腺がんの悪性度3基準の一つ。これだけで一喜一憂してもしょうがない。
だって、5+2の7と3+4の7がおんなじなんて理不尽だと思いませんか?
「浸潤度」
これも前立腺がん悪性度3基準の一つ。
こっちは現症を反映しているので、納得と言えば納得。ぐうの音も出ない。
TNM分類と呼ばれる病期判定では
T;がんが前立腺内のみか、周辺組織まで及んでいるか、の状態。
N;関係リンパ節まで及んでいるか。
M;離れた臓器や骨組織まで転移しているか。
で状況を判断し、各々細かく分類されている。
俺の場合、T3N1M0。
日本語に直せば、がんは前立腺の皮膜の外に広がっているが、かろうじて周辺臓器はセーフ。リンパ節には届いてしまっているが、骨とか肺とかには転移してないよ、という感じ。

#012より
「全身シンチグラフィ検査」
骨転移を調べる造影検査。試薬はテクネMDPと言い、少量の生理食塩水に混合して静脈注射で投入する。がんが骨転移していれば、その箇所が明らかに黒く造影される。
試薬を変えれば、腎臓や心筋などの不調を観察することも可能。
「テストステロン」
いわゆる主たる男性ホルモン。前立腺がんの大好物。主に精巣で産生される。
「リューブロレリン酢酸塩」
男性ホルモンの産生を阻害する魔法の薬ではあるものの、なぜか女性の子宮内膜症や乳がんの治療薬でもある。
理屈はわからないが、ありがたい。
「ビカルタミド」
男性ホルモンと前立腺がん細胞が結合するのを阻害する薬。要は、がん細胞が持つ結合パーツに男性ホルモンより先にくっつくことで、男性ホルモンを排除するという仕組み。かしこいスピードスター。

#013
「骨粗鬆症」
骨からカルシウムが漏出し、骨が脆くなる症状。経産婦に比較的多い。
男女を問わず男性ホルモン(アンドロゲン属)の産生量が深く関係するらしい。
不思議なはなし、ではある。
「骨密度」
男女とも20代〜40代の平均値を100とする。男性の場合、腰椎1.06,大腿骨0.96が平均(単位g/Ⅽⅿ2)。
個人差があるが多いにこしたことはない。

#014より
「骨密度検査」
CTやレントゲンと同じく放射線科のお仕事。特になんの試薬もなく、数分程度DXA(デキサ)法と呼ばれる2種類のX線をあてることで骨密度を測定できる。
うーん、これも素人にはちんぷんかんぷん・・

#015より
「ニューフェイス」
名前はベオーバ錠、なんと薬価はビカルタミドより高い!
膀胱平滑筋に作用して、膀胱を弛緩させることで蓄尿機能が高まる、とのこと。
ゆっくり眠れるかなぁ。


以上にて、#015までの用語解説を終わる。納得できない方、アノ説明が無いとお思いの方等多数おいでになるのは百も承知、つまり・・・




かかってこい!



受けてたつぞ、多分・・





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