イエスマンの戦い方

私は現在、デザイン会社の役員を務めて6年目である。
前職もデザイン会社で役員経験3年。その前は同じ会社のプレイヤーとして働いていた。

プレイヤーであったころの私は、コミニケーションをあまり必要としない体質の人間で、パソコンに名前をつけ、蝶や花よと愛でながら一日中ディスプレイの前で試行錯誤を続ける毎日を送っていた。
会話も少なければ少ない方が最良と考えており、「お疲れ様です」「お先に失礼します」しか言葉を発しない人生でそこそこ満足していたし、働き方としても気に入っていた。

そんな自分がマネージャーとして働くようになり、現在では前述の通り役員を務め、同時進行で他の会社に出資して異なる事業を行ってみたり、プロジェクトイン型の雇用で事業参画を行ったりと、振り返ればかなりアクティブな行動をする人間になったと思っている。

現在の自分の業務を書き出せば
・デザイン制作会社クリエイティブディレクター兼取締役
・コンサルティング会社役員
・プロスポーツチーム運営顧問
・プロスポーツチームから派生したプロモーション事業の副責任者
他にも
・食品プロジェクトのブランディング担当
・アパレル事業のデザインプロデューサー
という声もいただいている感じだ。

こんなしっちゃかめっちゃかな人生になったのは、まさに自分の選択の結果であったのだと思う。
過去の自分は、悲観的なニヒリストで、社会を、仕事を、人生を、他人を皮肉り、罵り、見下し生きていた。同時に自分も卑屈で陰鬱な人間であったと思う。「悪いオタク」の典型と言っていい。

しかし、マネジメントを行うとなるとそのままでは通用しない。
マインドセットを行い、管理を円滑に行うためにはやはりコミニケーションが必要となるし、ディレクションが必要となればプレゼン能力が必要となる。
喋るためには知識が必要となれば、貪るようにインプットし、それをアウトプットすることで仕事が大きくなるようになった。

面倒だから参加しないをやめた時

自分が内向的で会話が苦手な性格だったため、会合などと呼ばれる集会はほとんど欠席し続けていた。
しかし、付き合いで参加して、他人に事業を説明するなど、無理やり環境を変えると、付き合う人間が一気に変化する。

そうして、仕事とは関係なく未来を語る、予測する、あるいはそこにたどり着くための準備の話をする。などを続けていくと「価値」が生まれるのだと気づいた。

問われる質が変化する。

これを作って欲しいから、一緒にこれをやって欲しい。に変化した時に、私はめんどくさいから断るのではなく、「YES」に思考を変えチャレンジする選択肢を取った。
この手のリスクは自分の私的な時間を削ること、ちょっとした投資くらいでフィールドは大幅に変化する。
人間に必要なのは、変化する環境を求められた時に「YES」と肯定できる能力だと思う。

#あの選択をしたから

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