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雪に思う~子どもの頃と大人になって~

「雪が少ないね」とよく口にしていたこの冬。「やっぱり来るんだね」と雪が降り積もりだした。飛行機の運行状況も気になる中、帰省していた息子は帰っていった。晴れ着やスーツに身を包んだ成人式の方々はうまく雪をかわせただろうか。

 子どもの頃は雪は楽しみだった。「子どもは風の子」のことばのように、
雪玉つくったり、なんか固めたり、繰り返しソリにのったりと延々と遊んでた。時間かけて重みで固まった、まだ誰も触れてないない雪の平原に手刀で〇を描いてケーキのようにくり抜くのも好きだった。今思うと…だけど、降ってる雪を待ち構えて食べていたりした。そして、家に戻り、お母さんが用意したお湯やおしぼりで、かじかんだ手や顔が温まる瞬間が心地良かった。
 大きくなると、スキーをする楽しみが増えた。手作りの雪山から始まって、スキー場にデビューして、時間を惜しむように繰り返し滑った。

 大人になっても、スキーをする楽しみはあったけど、行く機会も少なくなり、雪との付き合いは面倒なことの方が増えてきた。
 どさっと積もれば、雪かき(雪はね?)しないとならないし、通勤の足も乱れる。冷え切った体は、凝りも出てきて、お風呂に入っても温まりきった気が今一つしない。

 それでも、天候が穏やかな中雪道を歩くのは心地よい。雪景色にはやはり癒される。雪に包まれて静けさもひとしお、子宮の中にいるってこんな気分かなと思うことがある。気温の低い夜に雪がキラキラしているのを見るのも良い。
 家の中にいる時なら、窓から粉雪(今やレミオロメンを思わずには見れない)や、それよりは気温が高い時の、ぼたん雪がゆっくりと降って来るのを見るのはいい。
 そうは言っても、積雪量が増えてくると、雪捨てにも難儀して、度重なる雪かきに閉口してくる。だんだんと雪のない地域がいいなと思うようになってきた。

そんなちょっと憎らしいところもある雪だけど、
次の季節への予告でもある。今積もりだした雪に対して思うのも失礼だけ
ど、これがなくなったら…

そう、子どもの時やったなぞなぞ 「雪が溶けたら何になる?」
あの答えは水ではなくて春。
キャンディーズも歌ってますね ♪

春先の泥まみれの雪の汚さは何とも言えないけど、それも暖かい季節が来る
カウントダウン。その時々の瞬間をしっかり感じよう、心に刻もうと思う
日々ではあるけど、今年の春はいつもに増して待ち遠しく思う。



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