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映画館で旅する休日

「旅行」と聞くと様々な場所でご当地の料理を食べたり、文化を体験し、人と触れ合うことを誰しもイメージするだろう。
好奇心旺盛な私にとって幼いころから家族の「旅行に行こう」の一言で世界が変わり胸を躍らせる魔法の言葉だった。大人になった今でも旅行は一番の趣味でありご褒美だ。

しかし、コロナで大学生活の夢であった海外旅行、留学が叶わなかった。就職を経て社会人となった今でも改めて旅行に行くために時間、お金、そして何よりゆとりがたりないと感じる。
そんな時、私をいろいろな場所に連れて行ってくれ、様々な世界を見せてくれるのが「映画」だ。call me by your name やla la landなど好きな映画をあげればきりがないが映画で映し出される多くの美しい風景、建造物、食文化はいつでも私の旅行への欲を満たし、まるで私が映画の主人公で現地に訪れたような満足感を与えてくれた。映画を見ることで旅をしているなんておかしいと感じる人も多くいるだろう。しかし、何より旅行で様々なものを見ることを重視している私にとって映画、特に洋画は一番の身近な旅行だった。

今回は昨日旅した「wonka」という映画での経験を話したい。それは一人のチョコレート職人が夢を追う魔法の世界。彼は夢を追うことの大切さを映像とミュージカルで教えてくれた。夢を実現することはとても大変だが誰でも夢を持ち追いかける権利があり、生きる実感につながるのだ。映画を通し夢を持つことの素晴らしさを学んだ。そして何より現実の世界から抜け出し、国境を越えて私の好きなヨーロッパをチョコレートとともに数時間だが旅することができた。

今現在、新卒一年目であり忙しさで心の余裕が保てなくなることがある。そんな時、休日に映画を見る時間を作ることで心に癒しを与えてくれ、私の世界を広げてくれる。
旅行に行くにはお金、時間、ゆとりさまざまな準備が必要である。そんな時間も楽しめることが旅行の醍醐味なのだが、私のように忙しさ、環境が原因で旅行に行く暇がない人には自分が行きたい国や場所の映画を見ることで旅してほしい。
たまには「映画館で旅する」そんな休日も悪くないだろう。


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