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【11月12月】アニメ感想【異世界アニメ】

ネガティブな感想が多めです。次回から改善する予定なので今回は許してくれ…

青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない

めちゃくちゃ面白くて、劇場で号泣しました。

正直、ランドセルガールにはあまり期待していませんでした。
理由は2つあります。

一つは「ランドセルガール」のことを完全な蛇足だと思っていたからです。
青春ブタ野郎シリーズのプロットには「ゆめみる少女」までしか存在していなかったらしく、9巻以降は売れてしまったために発生してしまった“引き伸ばし”と言っても過言ではないと思います(言い過ぎ)

作者、鴨志田一さんの前作「さくら荘のペットな彼女」にも同様の傾向がありました。
6巻で先輩たちが卒業するまでは面白かったのに、売れてしまったばかりに7巻以降も無理やり引き伸ばして続けた結果、明らかにつまらなくなっていました。
結局10巻までグダグダ続けた結果、最終巻では卒業した先輩達を再登場させ、無理やり全員集合のハッピーエンド擬きで完結しました。
自分はこれをずっと不満に感じていました。

大学生編にもこれと似た匂いを感じており、高校3年生編を無理やりスキップして話を繋げようとするランドセルガールのことを快く思っていませんでした。

もう一つは期待していたおでかけシスターの出来が微妙だったからです。
おでかけシスターはこれまで主人公の咲太がしっかり向き合ってこなかった妹二人の問題に直面し、兄としてどう妹と向き合うべきか突きつけられる大好きな章なのですが、N高の描写に力を入れすぎた結果、自分にはN高のステマアニメに変貌しているように感じられました。
正直期待が大きかっただけに、大きく落胆させられました。

以上二つの理由から全く期待していなかったランドセルガールですが、予想に反して素晴らしい作品に仕上がっていました。

思春期症候群によって一家がバラバラになり、妹と二人で暮らすことになった咲太。
朝だって自分で起きなきゃいけないし、ご飯だって自分で作らなきゃいけない。
お風呂だって自分で洗わなきゃいけないし、ゴミだって自分で出さなきゃいけない。

親のいない状況では自分が早く成長して大人になるしかなかった。
いつしか生活するうえで両親を必要としなくなっており、心の底でその存在を拒むようになっていたため世界中の人に自分が認識されなくなる思春期症候群にかかってしまう。
確かに自分は大人になったが、それでも自分は息子でありたい。
もう一度母さんたちと、家族になりたい。

そのために奔走する咲太を見ていると涙が止まりませんでした。
最近歳とったのか“家族”がテーマの感動もの、全部ボロ泣きしちゃうんですよね(病気)

自分がランドセルガールを嫌う最大の要因である高校3年生の部分を完全にカットして、ランドセルガールの本筋だけにフォーカスを当てたのは本当に英断だったと思います。

牧之原翔子さんの出番がカットされていなかったのも嬉しい誤算でした(いつもあのアイコンで変なこと言ってゴメン)


乙女ゲームの破滅フラグない悪役令嬢に転生してしまった…

1期は面白かったです!
当時見てた時は過大評価だと感じていましたが、記憶にあるより大分楽しめました。

破滅エンドを回避するという目的がはっきりしていて、シナリオもその柱を中心にまとまっているのが好印象でした。

アラン様が大好きでした。


2期は正直なんとも言えない感じでした。

7人がお互いに牽制し合って痴話喧嘩してるのが面白かったのに、ジオルド様やキース、ソラといったキャラたちがカタリナとの関係を進展させ過ぎたため、コレジャナイ感が拭えませんでした。

これじゃ悪役令嬢じゃなくてただの乙女ゲームの主人公なんだよ。

同じキャラクター達ではありますがジャンルが変わってるんですよね。
これが僕がはめふら2期から感じた違和感の原因なのかなと思います。

それからゲームキャラのその後の人生をひたすら見せられるのも苦痛でした。

ゲームでの原作知識を元に脳内会議を経て行動していくのが面白かった部分だったのに、1期でゲームのシナリオが終わってしまったことによりそういう描写がなくなってしまったこと。
あくまで1期は生きているとはいえゲームキャラの延長線上に存在していたキャラクターたちが、設定に縛られず急に自我をもって動き出したこと。

これらがどうしても受け入れられませんでした…


劇場版は本当に最高のアニメーションでした。
2期がどうしても受け入れられず、期待値は最低だったのですが劇場で普通にボロ泣きしました

やっぱりカタリナ様には人(視聴者)を惹きつける魅力があるんだよね。

持ち前のコミュ力で商隊の面々と動物にしか心を許していない、敵国の王子にしてスパイであるアーキルと心を通わせていくカタリナ。
アーキルが世界観を共有している前世でプレイした乙女ゲーの登場キャラで、彼に悲惨な運命が待ち受けていることを思い出したカタリナは、彼を救うためみんなの力を借りて彼の破滅フラグに立ち向かっていきます。

ゲストキャラが皆善人であるため、いつものメンバーを加えた全員で協力して苦難に立ち向かう構図がベタですが大好きでした。
尺は短いながらもいつものメンバーのお約束的なノルマは達成していたのも良かったです。
ラストシーンの切なさも良かった…

映画のゲストキャラの造形が好みだったことが、高評価の大部分を占めていると思います。


陰の実力者になりたくて! 2nd season

1期よりも面白かったです。

ただこの作品を語る上で欠かせないというか、ネックになってくるのが自称原作ファンである監督の存在です。
陰実が心底好きで力を尽くしてくれるのは理解していますが、少々自我を出しすぎだと思います。
原作から改変する必要のない、個人的に気に食わないアニオリが多いです。

例えば無法都市編のラストシーン。
リカバリーアトミックで吸血鬼と化した無法都市の住民達やエリザベートを救い、姉のクレアと共に王都に帰ろうとするシド。
その去り際にエリザベート様が訪れ、遠くから深く一礼するという場面があります。

僕は真に実力のある者にだけシャドウの正体が伝わっており、他の誰にも気づかれていないがお互いを理解しているというこの場面が大好きで、このシーンのアニメ化を心待ちにしていました。
カットされていました。

例えばオリアナ王国編でイプシロンの弟子として王城に潜り込んだシドがローズ先輩と対話するシーン。
この場面でシドはローズ先輩におそらくこの世界の誰にも吐露したことのない本心を話します。

彼にとっての夢、「陰の実力者」。
他の誰にも理解できず否定されても、それでも貫き続けてきた想いを語るシーン。
ですがアニメのこのシーンでは、シドはクッキーをパクつきながら話をしていました。

彼にとっての「陰の実力者」とは自分の全てを捨て去ってでも成し遂げたい夢であり、絶対にこんな適当に語れるような内容ではありません。
そもそも原作では部屋を去る際にクッキーを拝借していくという展開であり、このシーンは全く必要のないアニオリです。

こういう原作にある描写をカットしたり改変したりするくせに、全く必要のないweb版のシーンだの、原作ではモブでしかないカイだのオメガだのの出番を自分の好みで作品の中にねじ込んでくるのが本当にムカつくんですよね。
これのどこが原作を大切にしているのか理解できません。
自分の色を出しすぎなんだよ。

最終回のBパートが1期1話のオマージュで感動したいう意見も散見されますが、そんな訳ないです。
そもそも1話の訳の分からない現代編自体が監督のオ○ニーの産物でしかありません。(わざわざ前倒しにする程の話でもないだろ…)

大体長期連載の漫画ならまだしも、1期の1話自体が1年前の出来事でしかないのに、こんな短期間でオマージュしてどこに感動するのかよく分かりません。
完全に無駄な尺だと思います。
このシーンがなければカットするシーンもうちょい少なくて済んだだろ…

ただ実際陰実のアニメは成功していますし、自分のこの意見が少数派であることは理解しています。
総合的には満足していますが、この作品が好きだからこそ色々思うことがあるという話でした。


聖剣学院の魔剣使い

作画はアレだし、そもそもおねショタ要素以外を褒めてる人全然いなかったけど、僕は大好きでした。

とにかく主人公のレオニス君が刺さりまくりました。大好きです。
コナンとルルーシュ混ぜた感じがたまらないんですよね。
あと井上麻里奈さんの声がベストマッチすぎる。

僕は完全にショタ(中身オッサン)目当てで見てました。

あと杖の中に魔剣が封印されてるのベタだけど大好きでした。
ストーリーも良かったしOPも最高だし毎週楽しかったです。


黒の召喚士

個人的にはかなり好きでした。
声優も良いしキャラも良いしOP神だしストーリーも好みで、思い出補正込みでも傑作だと感じました。
勇者編だけやたらくどくてテンポ悪いのがアレでしたが…

とにかく主人公のケルヴィンが男らしくてカッコいい。
デート中にツレがタチの悪い男にナンパされたらぶん殴って守ってあげたり、臣下のジェラールがアンデッド化した要因である胡散臭い敵国に殴り込みに行くことを約束してあげたり。
最近ナヨナヨした主人公ばかり見ていたので、主人として臣下を庇護する姿は新鮮でした。

それから連載当時は嫌いだったリオンというキャラも良かったです。
病弱でほとんど病院で過ごしていたという身の上話聞いてるだけで有り得ないくらい感動してました(単純)

あとOPの頭ん中DEAD ENDが映像込みで最高過ぎました…


冰剣の魔術師が世界を統べる

1話のサンシャイン池崎と榎木淳也さんの棒読みに心をへし折られ、一度目はリタイアしてしまったので再走しました。

ひたすらに榎木淳也さんの演技が苦手でした。ライアラ見てる時も思ってましたけど、この手の声で演じるの本当にやめてほしいです(釘宮理恵さんが演じてる時は気障なセリフも許せるんですけどね…)

でも作品にはなんか変な魅力があってハマってしまいました。
サンシャイン池崎が再登場した時には嬉し過ぎてウキウキが止まらなかったし、ブートキャンプもなんか好き。

前半のアメリアちゃんはしっかりお嬢様キャラやってたのに、マギクス・シュバリエの後は周囲の理想像を演じるのをやめて「可愛い女の子が大好きな元気いっぱいの女の子」になってたのベタですが良かったです。
しっかりキャラ変わってて素の自分を出してる感好き。

それから最終回の生徒会長のレベッカさんがガチで好みのキャラ過ぎました。
あそこで終わったのが残念でなりません。


最強陰陽師の異世界転生記

かなり良かったです。
主人公がDV野郎のガチのサイコパスでめちゃくちゃ興奮しました。花守ゆみりさんは最高です。

イーファの気持ちが一切理解できず彼女の話も聞かずに嫁に出そうとしたり、彼女への態度も辛辣なのにそのくせ彼女のことは大切にしてる感出したりしてたり、とにかく独善的で他者の気持ちが理解できず。
ユキちゃんが意見を具申してくれた時も「妖風情が俺に意見するな」と普段機嫌良い時は口達者で寛容なのに、一切歯牙にもかけず。

自分の隠れ蓑にするために勇者であるアミュと関係を深めようとする身勝手さ。
なまじ自分で何でもできるために他者を必要とせず、基本的に人を見下していたり。

酷く独善的で口達者で良心が欠如している、主人公とは思えないサイコ具合が大好きでした。


ラスト数話の打ち切り漫画みたいな展開も先が読めない感じで好印象でした。
ただ王女様との「一つだけ何でも言う事を聞く」と言う約束を守っていれば綺麗にオチが着いたのに、そこは勿体無いと感じました。
人によるとは思いますが…


精霊幻想記

中華ソシャゲのストーリーを読んでいる気分でした。
嫌いって程でもないが好きでもないくらいの距離感。
ただセリア先生とサヨちゃんは良いキャラだと思います(ノンケ)

ラストの結婚式でお世話になった先生を攫うのは良いのですが、その相手貴族を追い詰めるための証拠を集める訳でもなく、行き当たりばったりでただ攫うだけの展開には正直ガッカリしました…
素直に幸せになった先生を祝福させてほしかったです。

ラストがぶつ切りで中途半端なところで終わってしまったのも、なんとも言えないポイントの一つです。


勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う

主人公の「また俺なんかやっちゃいました?w」感に苦しみました。
主人公のお人好し的な設定は好みでしたが、いかんせんそれ以外の部分の味が薄いように感じました。

女の子は可愛いのですが、とにかくストーリーがなんとも、って感じでした。
捻りのある展開を入れてくることもないため、可愛いキャラに萌えるだけなら素晴らしい作品で、
そのため1クールかけて追っていれば感想も変わっていたと思います。

あと追放ものってなんで「向こうが100%悪人でこっちは悪くない」みたいな作品が多いんですかね…
双方に理由があるに決まってると思うんですけどね。


真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました

かなり良かったです。
「全ての人間は神様から“スキル”を授かることとなり、本人の性格や人生はスキルに引っ張られるてしまう。それでも人間には意思があって、生まれや環境に縛られず自分の意思で生きて良い」という一貫したテーマを1クール通して丁寧に描写していて、とても好印象でした。

「加護と共に歩んだ人生や経験によって出来上がった人に惹かれる」とか生まれや育ちを全否定する訳でもないというのも良かったです。

1話の翳のある主人公、生きる目的もなくただ死んでいないだけの独身男性の描写がかなり悲惨なのが良かったです。
孤独感の表現、緩やかな絶望が体を覆っている感じが好きでした。
正直これで12話やってくれても良かったくらい。

好きなセリフも多かったです。
「一番安いのが良い」というセリフに対しての「じゃあ一番似合うのをプレゼントするよ」というレッドの返し。
これは痺れましたね…

それから勇者パーティーの一員で、主人公を追放することになったアレスの「レッドと一緒にいると自分が賢者でいられない」というセリフ。
レッドを追放した原因が加護にあり、人生の選択に大きく影響を与えることがありありと伝わってきて大好きでした。

本筋は基本的に超好みだったんですけど、ただリットがヒロインなのだけは本当に受け入れられませんでした。
彼女は「スピリットスカウト」という自由を愛するようになるスキルを保有しており、国を出奔するといった作中での行動はどう考えてもスキルの影響を受けています(というかそう明言されてる)

作中の登場人物は皆何かしらスキルの影響下にあります。

例えば勇者であるルーティは、勇者であることを遂行するために邪魔なものはスキルによって削ぎ落とされています。
感情の起伏がなくなり、食事も睡眠も必要とせず、一番大切な存在で兄のように慕っていたレッドが何も言わずにパーティーを去ってしまった時も、特に何も感じられないようになってしまっていました。
記憶の中の、レッドと過ごした「楽しいという感情がある」思い出に縋るだけの毎日。

ただとあるきっかけで少しだけ感情を取り戻し、自分の運命に抗うために、レッドに再び会うために、行動を始めます。

これだけの苦難を乗り越えているキャラがいる中で一人だけスキルの制約に立ち向かうこともなく、一時的に共に旅をしていたとはいえ勇者パーティーの部外者でしかない彼女がこの作品のヒロインの座を掻っ攫っていくのは、個人的には納得がいきませんでした。

あと街の男には冷たく接するのに、好きな男の前でだけ常に発情してメスの顔してるのがなんかリアルで嫌でした。
まあここまで来るとバイアスがかかったただの難癖なんですが。

僕は“スローライフ”ではなくスローライフを選ぶ“過程”に感激したので、スローライフの象徴であるリットにこれだけの感情を抱いたのだと思います。ここまで来ると最早好きまでありますね…

この作品だけやたら文字数が長くなりましたが(主にリットへの恨み節で)、それだけ気に入った作品でした。
ただこれ2期いります?
これ以上何やるんだよ。


解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ

ほぼ全編真顔で視聴していました。
キャラもストーリーもギャグも合わなくて何度も途中で挫折しそうになりました。
そもそも30代である意味が最後まで一切感じられなかったのですが、なんか意味あったんですかね?

ただラスト、四天王のバシュバーザ様がなぜ主人公のダニエルを追放したのか発覚するシーンはかなり刺さったというか、納得させられました。

憧れの父親にはほとんど会えず、母親は仕事ばかりの父親を嫌悪し憎んでおり父母の仲は最悪。
そして憧れの父親はダリエルという何処の馬の骨ともしれない男を我が子のように扱い、自分には見向きもしてくれない。

追放したのも闇落ちしたのもどう考えたって親のせいだし、そうしたくなるのも納得できて画面の前で一人頷いていました。
この作品自体はなんとも言えない感じですが、バシュバーザ様は大好きでした。


月が導く異世界道中

特別不快になるわけでもないしすごく面白いわけでもなく、仕事終わりに見るくらいにはちょうど良い作品だと思いました。

ひたすらハイテンションでイキリがちな主人公、嫌いな人は嫌いだろうけれど自分はそうでもなかったです。
黒蜘蛛の澪ちゃんが可愛いのが評価ポイント。
あと作者は多分Fateのファン。

何故2期が決まっているのかはよく分かりません。


うちの娘のためならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。

個人的にはまあまあキツい部類の作品でした。

主人公の親バカ描写は正直受け入れ難かったし、そもそも僕はロリキャラが嫌いであるためこの作品との相性は最悪でした。

ただ作中に登場するリタという人妻キャラとルディというキッズがかなり好みで何とか完走できました。
特にルディがお気に入りです。

この作品、最終的に娘と結婚するらしくてよくキモがられてるのを目にします。自分もそうでした。
ただ実際に見てみると、娘のラティナ側からの好意は最初から描写されていて、結婚するのは納得できないこともないです。

娘というワードを使って、「親子」という設定にしたのが失敗だったと思います。
親子というより兄妹のような関係だったと思います。それでも問題大アリですが…

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