沈んでいるのか?

遅めの昼寝をしていて夢を見た。胸糞悪い夢を見た。夢の中での知り合い(現実では違う)が誘拐される夢。危ないと思い、名前を叫ぶ。だけどその瞬間に拐われた。絵に描いたように車に連れ込んで誘拐犯は逃走した。フルフェイスのヘルメットで覆われていて顔が分からない。夢の中なのにテンパった。夢の中なのに足がすくんだ。夢の中なのに自分を責めた。助けにいけなかったこと、一瞬目を離したこと、なんで...なんでと思い色々な人に連絡を取って助けを仰いだ。ハッと目が覚めたら現実だった。胸の辺りがとんでもなく重くなっていた。嫌な汗をかいて、体力が奪われた。

気分転換にシャワーを浴びてから外に出て夕涼みをする。そこから散歩に繰り出した。歩いてすぐ近くに電車が通っている。踏み切りが鳴った。なんか変な感じが自分の中に走った。あっ...なんか良くない感じする...そう思ったけど踏み切りに近付いてみた。電車が勢い良く通過した。通過した後を追いかけて風が自分の体を通過した。ゾッとした。ヤバいと思った。風から電車の強さを感じてしまった。引かれたら死ぬ...当たり前の事をなぜか強くイメージした。

数年前を思い出した。高いところを覗くと吸い込まれそうになる感覚。ホームにいると電車に引かれたらどうなるのか?を考えていた頃を。別に行きたいか?と問われれば当然行きたくはなかった仕事も別に体を職場に運ぶことに関しては出来ていた。だけどいつも思っていた。感じていた。

高いところは別に見ない工夫は出来るが電車は乗るので不可能に近かった。

別にそれを異状だと思わなかったしそう思う感じる自分がいると言うただそれだけの事に自分の中では過ぎなかった。

生きていればこう思うことなんかざらにある。そう思っていたところもある。

壊れてしまえば、倒れてしまえば楽なのに。そう思ったことも何度もあるけれどそうはならなかった。

久しぶりに数年前を思い出した。でも思い出した事で数年前は少なくとも普通では無かった事に少し勘づいた自分が居る。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?