恒岡章さん、安らかに

Hi-STANDARD
あの頃、強烈に焦がれたバンドです
ずっとずっとハイスタの曲が聴きたい
ハイスタのような音をもっともっと聴きたい
そんなふうに音楽を聴いていた時期がありました
会おうと思えばすぐに会えそうな身近さと
遠い遠い唯一無二の存在感が同居する不思議なバンド
彼らの音楽を日常的に聴かなくなって随分たちます
正直に言うと、自分の中では消化しきったバンドです
活動再開と同時に（ああこれでやっとこのバンドを完結できる）と思ったのをよく覚えています
別に悪い意味ではなく
あの頃、ハイスタの音楽を聴きながら抱えていた感情を、随分前からもう持つことができなくなりました
それは「無敵感」とでも言おうか
自分はなんでもできる、なんにでもなれる、もっと強くなれる、もっと人を好きになれる
そんな感覚だったかもしれません
それを感じることができなくなった自分は、成長したのか
はたまた老いたのか
それでも
今ではぱったりと連絡を取らなくなったけれど、あの頃毎日一緒に遊び、酒を飲み、馬鹿話をしあった友人の訃報を聞いたような
この虚脱感と寂しさは嘘じゃありません
ツネさんのドラムの音が大好きです
好き放題やるフロント2人を後ろからニコニコ見ているツネさんが大好きです
STAY GOLDの終わりにスティックをぶん投げる姿が大好きです
今日は久しぶりにハイスタを聴きながら帰ってきたけど
やっぱりあの頃のような気持ちは湧いてこなかったけれど
あの頃ハイスタハイスタばっかり言ってたおれは
あなたたちに頼らず頑張って生きてるよ
絶大なる感謝を
そして
心からご冥福をお祈りします