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ある性的倒錯者の告白&妄想 (29)無惨なり! 中年女装子、鏡の前に立つ。

何度も書いていますが、私は23で一人暮らしを始めてから31で結婚するまで、8年ちょっとの女装に溺れる日々は夢のようでありました。しかし、結婚を機にそこから抜け出そうと全ての女装用品を処分。そして普通?の男として家庭に仕事に…。
女装中毒?一度それに嵌まると抜け出すのは容易ではありません。結婚生活中でも常にそれは頭にありました。
食欲、睡眠欲、性欲は人間の3大欲と言われますが、食欲、睡眠は生命維持のために絶対必要なもの。性欲も本能ですからね。私のような女装フェチの男にとって、それを抑えるのは大変なことで、よくあの結婚生活中は我慢できたなと思う。

離婚後、女装を再開したのは2年後位だったかな? 結婚前は58前後(172)だった体重が70近くになっていたからです。それからダイエットして50台に戻そうとしますが思うようにならず65が精一杯でしたね。
肉付きだけではありません。約10年のブランク、、若い頃と違って顔(特に顎)に鋭さがない。それに、何と言っても身体のラインが中年男特有のものになっている。
これはジョークと思って半笑いで聞いて(読んで)ほしいのですが、20代の頃の自分は女装すると山咲千里のようにキレ長の目でタイトスカートが似合うシュッとした女装子だと自惚れていました。それが残酷にも普通の中年男になっていたのです。
当然、女装再開は自部屋でのインドア女装になる訳です。23で一人暮らしした時も最初はインドアでしたが、あの頃は若さがあり容姿もスタイルもそこそこ自信がありました。女としての未来は輝いていた。しかし、鏡の前に立ち自分の姿を映してみると情けない中年男がいる。

結婚する前に関係を持っていた男性は勿論のこと、新宿二丁目界隈で交友関係にあった女装仲間とも連絡を絶ちました。もう一人の自分である女装子「陽子」との決別が必要だからです。これは、コツコツとためた女装用品を処分したことより勿体なかった。でも、そうしないと結婚生活に支障をきたす可能性がありますからね。
離婚後の女装再開、もうあの頃のような女装仲間もいない。一人孤独に部屋で自己満足するしかない。それでも、若い頃のようにそれはエスカレートすることはない。衰えた容姿以上に問題なのは精神的なもの。女装はしたいけど、するのが億劫でメークなんてとんでもない。

40代も半ばになると、誰もが携帯電話を持つようになりネットもかなり普及してきました。自分が女装子として新宿に出没していた頃より圧倒的に世界が広がった。
パソコンを通じて、ネットで女装仲間を募ることも容易になりました。あの頃は手書きのメールで連絡を取り合い、電話にしても置き電話で簡単には番号を教えられないですよね? それに、家族と一緒に住んでいる方は、手紙、電話連絡も苦労する。女装仲間が集まるお店やサロンに行って情報を集めることが一番安全。それは経済的にも時間的にも大変なことなんですよね。
ところが、ネットの普及で部屋にいても一瞬で連絡が取れるのですから…。女装再開しても、もう、自分が女になって男に抱かれるということは諦めていました。歳も歳だし、部屋で悶々と女装自己満足していればいいやと思っていたのです。

ネットで多くの同好仲間の情報を注視すると、何人かの女装子に刺激させられ、その淫靡な妖しさに性的興奮を覚えたのです。
そして、何人かの女装子と連絡を取り合うことになったのです。

新たな世界が広がりました。

次回はそんな女装子さんとのことを書く予定です。更新は来週になります。

続く

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