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14歳離れた夫.6

慰め会の翌日。
夫とのLINEは続いており、今見返せば恥ずかしくなってしまうほどみえみえのやりとりをしていました。
付き合ってはないけど両思いみたいなこの時期が1番楽しいです。

私は休日だったので日中睡眠時間に充てました。夕方から活動し始めたので全く眠くなりません。日が落ちてからシャワーを浴びNetflixを見ながら、ずっと美味しそうだと思っていたほろ酔いのカシスオレンジを飲んでいました。何故だかその時のことをよく覚えています。夫は遅番勤務でしたが、休憩中にLINEを返してくれていました。


もしよかったら、僕の仕事終わりに少し会えませんか?
少しだけでも直接会って話したくて


ずくん、と脈が深くなるようなあの感覚は忘れません。元彼と3年という時間を過ごしている間にこういう類の感情は忘れてしまっていて、目頭が熱くなる程緊張しました。会えます、と返事をしてから時計に目をやります。数十分で日付も変わる頃。もうすぐ退勤の時間です。

流石にすっぴんは、と思い申し訳程度のメイクをして部屋着から着替えたところで通知が届きました。
どうやら私の家の近くにあるコンビニにいるそう。歩いて行っても5分もかからないところです。

コンビニなのに広すぎる駐車場へ着くと、数台しか停まっておらず夫の車はすぐにわかりました。助手席側の窓をコンコンとノックすると、リクライニングで横になっていた夫が起き上がって顔が見えます。
思いの外待たせてしまったのかもしれません。お疲れ様です、と助手席に乗り込みます。


休日だったのに出てきて貰っちゃってすいません、しかもこんな遅くに


いいんです、嬉しかったので


そう言ってもらえて少し安心しました
会って話しておきたいことがありまして。

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