「青い空とデニム」
入道雲が水平線からせり出した景色が
夏の中で一番好きな光景だ
8月の空は真っ青で
どこか強気な感じがしていたはずなのに
毎年思うのは
砂浜から眺める遥か遠くの空は
ちょっと、寂しげで儚げに見えていたということ
情緒感たっぷりのその空を眺めていると
この季節の終わりが近づいていることを
感じずにはいられなってしまう
だからこの時期、この場所には
Tシャツにデニムの組み合わせはもう不釣り合いな気がしてしまうのだ
空はまだまだ青い
それでも
Tシャツではなく、デニムにシャツを合わせたいと思わせるのが
あの寂しげな空だったりする
事実、肌は感じ取っているのかもしれないとおもう
夏のピークを過ぎた空気感を
そして
時計の針のように、秋へ1度傾いた季節でさえも
だからこそ
デニムは履き続けようとおもう
季節の枠にとらわれない唯一のアイテムだから
そしてそのデニムは
秋の空の下でもきっと似合うってわかっているから
ただ、1点
ブリーチされた夏の色ではなく
履きなれたインディゴの
濃いデニムを選ぶことを忘れてはいけない