マガジンのカバー画像

SM論

30
SMに関する個人的思考
運営しているクリエイター

#従者

モテる者、持たざる者

 ご無沙汰です、乙訓野添です。すっかり春めいた、というか、暑い時は暑い季節に入りました。  XのSM界隈(あえて界隈と言います)では、昨今、クズ主論や搾取従者擁護の論議が盛んです。緊縛事故とそれに対する防止策、というか、事故が起こった時の保障制度(保険)を作ろうなんて画策している人もいて、なんだか凄いなぁ、と思ったり。  しかし、そう思う反面、どうしても違和感といいますか、抵抗感といいますか、相容れない何かを感じていました。最近になって、その正体が分かってきたので、久々のn

主従関係6 --配役と呼び方

 こんにちは、乙訓野添です。悪事がバレると居心地悪いもんですね。まぁ、2〜3日もしたらなれるでしょうけど。  さて、SMカップルを「主従関係」と呼ぶのが一般的になっている昨今ですが、従者と呼ばれるM女性は彼氏を「ご主人様」と呼ぶのが一般的な様です。その他にも、主様とか、飼い主とか、所有者とか、中には帝王なんて呼んでる人もいましたが、まぁ、面倒なんでここでは「ご主人様」で統一します。  気になったのは、Xへのポストなど、文章で書く際は「ご主人様」でも構わないと思うのですが、

主従関係5 --その本質

 おはようございます、乙訓野添です。エンジン掛けっぱなしで、車中泊中です。  これまでSMの世界(最近は界隈という)で言われている「主従関係」というものを、様々考察してきました。その結果、分かったのは、 主従と言うのは、言い換えだった  と言う事でした。要するに、やってる事や付き合い方、はたまた付き合い始めの馴れ初めなと、昔と大差ない。何ら特別な事してる訳でも、特殊な世界観でもない。昔からやってるし、昔もそんな人いたい、何ならSMでなくてもそんな人いるでしょう、と言う結

主従関係4 --やってる事は同じ

 こんばんは、乙訓野添です。今夜4本目です。ガンガン行きます。  さて、SMの中に恋愛ベースと主従ベースがある事をこれまで解説し、かつ主従と恋愛が、結構軋轢を生じてる事もお話ししました。  では、恋愛の人と主従の人で、やっているSMの内容が違うのか。結論から先にいうと、ぱっと見は見分けがつきません。確かに、ちょこっとだけ手首を縛るだけのソフトなのから、おっぱいに鉄串を刺したりする様なハードなのまで、恋愛も主従も、どっちも似たり寄ったりな事をしています。つまり、見た目には見分

主従関係3 --噛み合わない部分

 こんばんわ、乙訓野添です。このシリーズ、何本で構成するか考えずに始めたのですが、頭に浮かんだ事を忘れない内に書き進めます。  「主従関係」そして「主従」における思慕について、前回までに考察しました。当たらずも遠からじだと思っています。ただ、先に「主従関係」の実態を述べる事を試みたのは、その主従という関係で、軋轢が結構起きているのを見かけたからです。  というのも、悩める従者さんが少なからずいたからです。その悩みというのは、 曰く、多頭されてた 曰く、複数を強要された 曰