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『魔神』ユダ(ヴァサラ戦記)

「だから”怪我する”って、言ったじゃないですか。」
演:イチヂクフジタ


①概要

「ヴァサラ軍」十二神将の一人にして、五番隊隊長。
『魔神』という名を冠しているが一見しても邪悪な雰囲気は感じない。
同期のビャクエンとは八番隊の隊員時代からつづく親友の仲であり、彼と並んで隊長たちの中では若い部類に入る。

……が、キリストを裏切った例の人物と同じ名が示す通り、ヴァサラ軍に潜む「裏切り者」の一人である。

第7話にて、暴走するルトの元にやってくると、その後おもむろに現れた「カムイ」に『特別幹部』としてつき従っている様子が確認された。
(しかし、この時点でヴァサラ軍から離れて行方不明となっているため、第24話以降の火剣軍襲来時にヴァサラの容体をリークすることはできないはずである。したがって、ユダ以外の裏切り者が存在しているはずだが……)

「まさか、これほどまでに潜在能力があったなんて……」

ヴァサラ戦記 第7話

②容姿

おかっぱのウィッグに縁の太い黒フレームの眼鏡を着用、白または橙色の厚手なシャツを着こんでいるなど、若干芋臭さのある見た目をしている。
(猫背がちで、傘ーベルを抱くように持っているせいもあるかもしれない)

しかし、演者のイチジクフジタ氏は他作品や他キャラを演じる中でも「ミステリアスかつシリアスな演技」に日々磨きがかかってきており、その影響かファンアート等では隠れイケメン(?)として扱われることも。

ヴァサラ戦記 第2話より

③人物

物語序盤は、謎に包まれた裏切り者として登場するゆえに詳細が分からないが、隊長になる以前は自分に自信を持てず謙遜してばかりのかなり内向的な性格であったと思われる。

二話を見る限り、現在も表向きでは同じようにふるまっているが(裏切り者であることもあってか)その内面は何を考えているか分からないミステリアスなものに変わっており、純粋化通真っ直ぐな親友のビャクエンとは正反対の性格といえる。

「ええ……間違いありません。」

ヴァサラ戦記 第16話

・過去
第47~48話では、彼が新兵だった時代を知ることができる。大抵は優秀な同期であったミツハ(元四番隊隊長)やビャクエンと共に行動する者の、つねに二人から一歩後ろを進むような内気な性格だった。

ヴァサラ戦記 第48話 勇気100倍のユダ‼

しかし、第48話では仲間思いで勇気ある一面が明らかになり、ピンチに陥った二人を助けるべく立ち上がるたくましい姿を見ることができる。
(なぜあの日々が続かなかったのか)

④能力

魔の極み:【魔天楼】
どの五神柱にも属さない、特殊格の極みの力。
能力は敵に幻影を見せる力……のようだが、単なる幻影の他、まるで実態があるかのような手ごたえが感じられる幻影など様々なバリエーションが見られ、敵を眠らせる技も存在するなど、特殊格らしく全容の掴めない能力となっている。

・幻影
極みの波動を体にまとい、敵に幻影を見せる技。斬っても何も感じない様なものから、攻撃が当たった手ごたえだけが残る幻影など効果は様々。

・八咫烏
極みの力を剣に蓄えて、斬撃と共に黒い波動を発して袈裟斬りを繰り出す。

・貘
斬撃が命中した対象を一時的に昏睡状態にする攻撃。

・姿を消す能力?
第55話にて、主人公のジンがカムイに向かって叫び声を上げた際、カムイからはジンの姿が見えていないかのような様子であった。一方、ユダはジンの存在を認識しているかのようなそぶりを見せており、これはユダが何らかの能力を使用していた可能性があると考察されている。

⑤【攪乱】の特別幹部「ユダ」

カムイ軍の特別幹部として行動する彼は、底の見えない腹黒さのある面が強調されている。
一方で、カムイ七剣達の様に圧倒的な威圧感を放つカムイに気圧されるだけでなく、彼に対して提案や助言を行うなど、やはり通常の幹部たちよりも高い扱いを受けていることが伺える。

また第56話にて、特別幹部にはそれぞれ特定の役割が与えられていることが判明し、ユダには【攪乱】が割り振られていた。

なお、第四話時点では他の隊長と同じようにヴァサラ軍に在籍しており、エイザンの死後に行動し始めたという状況だったため、当初は「何かしらの目的があって二重スパイをしているのではないか」という考察もなされていた。

ところがとある事件にて「大義名分のある内通者」は別に見つかり、さらにヴァサラ軍の仲間、ひいては付き合いの長い親友ビャクエンでさえも、カムイの傍らから「まるで意に介していないかのような冷たい視線」を送る姿はなぜカムイについているのかの動機さえも不明瞭で、一層不気味な存在となっている。

また「無の極み」を持つ主人公ジンの前に現れると、以下の様な意味深なセリフを吐くと、致命傷にならない足への斬撃や「貘」などの攻撃で足止め、あるいは無力化のみに留めて去っていくなど、つかみどころのない立ち回りをしている。
(実力差を考えるとジンをカムイに差し出すのは容易であり、他にもルトを庇うような行動や、先述した「姿を消す能力」も彼のものだとすると、やはり不可解な行動が多い。)

「”無の極み”を持つ者……君はまだ早い」
「未完成の力を酷使すれば、自らにのまれ暴走するだけだ。」

ヴァサラ戦記 第54話

一応は第54話時点まではヴァサラ軍の人間にカムイ軍加担の現場を押さえられることなく行動していたが、56話の様子から遂にヴァサラ軍全体でユダが裏切り者であった事が決定的な事実となった。
(長らく行方不明だった人物の消息が判明したかと思えば「実はとんでもない裏切り者でした」などといわれた副隊長二名の心労は察して余りある)

⑥余談

・ユダビャク、もしくはビャクユダは公式CP(?)である。

・一応味方キャラとして登場はしたものの、結局57話現在まで一度も味方として戦っていない。


・引用リンク

ヴァサラ戦記再生リスト

ヴァサラ戦記~技の書~(公式資料)


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