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「山鳴り」(ヴァサラ戦記)

「……おい、動くなよ。これ以上山を穢すな。」
演:ビック・J 諸岡


①概要

ハボタン山に出没し、山へ侵入する者たちを次々と襲うという恐ろしい人斬りであり、その正体は後のヴァサラ軍八番隊隊長『武神』エイザンの幼き日の姿

嘗ての悲惨な体験から、大切なものを護る為とは言え無差別に山への侵入者を排除していくその姿は、近づいてくる時の凄まじい地響きをして、人々に「山鳴り」として恐れられた。

②容姿

幼いとはいえ武神エイザンその人であることには変わりなく、その体は年に見合わぬ巨躯。

ヴァサラ戦記 第35話

ヴァサラ軍時代とは異なり、眼鏡や髭などは見られないものの、その真っ赤なシャツと優しい目元はこのころから変わっていない。
(それは諸岡氏の特徴なのでは?)

③人物

凄惨な体験によって未熟な心にさらに傷を負っているせいか、山への侵入者には話し合いの暇もないほどに強い憎しみの念を露にする一方、親しい者や自身に優しくしてくれる人間には、まんざらでもない態度を見せる。

しかし、大好きなハボタン山の自然を眺めている時や、師匠リョウエイとの日々、そして心を開いたユリやヴァサラとともにいる時は、年相応な屈託のない笑顔を見せることもある。

『地の極み』に関するリョウエイの発言の通り、本来の彼はやはり
「大地のように広く深い心を根ざした者」という事なのだろう。
(これは「武神エイザン」として成長してゆくにつれて顕著に表れている)

④人間関係

・ヴァサラ
憎しみに囚われた「山鳴り」となってしまった自分へ、人間の心を取り戻してくれた友人。

リョウエイ和尚(演:たなか茜)
嘗てハボタン山の麓にあった寺で戦災孤児たちを保護していた住職の女性。エイザンもまた彼女によって育てられた。(詳細は個別記事へ)

・ユリ(演:たなか茜)
村の流行病に侵された人々を助けるために、万病に効くとされる幻の薬草『ニジタネソウ』を探しに来た少女。賊に襲われているところを「山鳴り」によって救われ、以降は彼を慕いについていくようになる。

・アザミ(演:イチジクフジタ)
ハボタン山の自然を観察しに来た植物学者。「山鳴り」に襲われていたところをヴァサラによって窮地を脱し、その礼に三人の「ニジタネソウ」捜索に協力するようになるが……。

・リンク


「ヴァサラ戦記」過去編再生リスト

エイザン外伝


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