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創作キャラ紹介:現世

現世(げんせい)とは、ヴァサラ戦記二次創作作品『ヴァサラ戦記/和の都の詔』及び、『覇王ソード争奪戦』、『悶着』の登場人物。

「……他愛ない。器なら器らしく生きてみようではないか」

和の都の詔 第13話より

プロフィール

役職:『和の都』神祇官 正七位ノ上相
名前:現世
別名:なし
年齢:32(150以上)
性別:男性
誕生日:不明
血液型:不明
身長:181㎝
体重:不明


①概要

和の都において「最も強い術師」と称される、凄腕の鬼道術使い。
中でも『呪法結界』と言われる結界術を得意としており、その力を行使しながら、都で和王が企てた計画に反抗するミコトたちの前に立ちはだかる。

また、他者を犠牲にして自身の寿命を延ばす強力な『転生術』を会得しており、過去には「現世派」と称された、鬼道の力で都の安寧を維持したがる貴族たちによって、絶対的な司祭の地位に押し込められていた。

②人物

冷徹で、合理的な判断を行うことが多く、自身は強力な力を持ちながら貴族や和王に従い続けるなど、規律や制度にこだわる。また、和王の為に人材登用の遠征に出るなど、一度付き従ったものに対してはかなり忠誠心が強い。

しかし、これは和の都編ではその境遇から『自身の存在理由』を常に外部に求める人格形成がなされた結果であり、都の権力構造も相まって他者の思考に影響されやすい少々危険な立ち振る舞いが多かった。

物語以降は、自身の意思で都のために働くようになったため、復興中の和の都において以前にもまして欠かせない人材となっている。

③容姿

肉体は若さを保っていながら、頭髪は銀髪に(転生の繰り返しによる老化現象)染まっており、鋭い目元からは、術使用の影響で生まれた薄紅色の傷跡が、こめかみにかけて浮かんでいる。

服装はいつも烏帽子をかぶり、周囲からもその独特さを指摘されるような「左右が白黒に分かれた」変わった単衣を身にまとっている。なお、帽子の下に隠した髪は後頭から剃っている為に短髪。

④能力

呪法結界(じゅほうけっかい)

現世の最も基本とする鬼道術。呪殺、精神操作、占いといった様々な術の中でも、直接空間へ働きかけることができる強力な術式で、発動と共に術者が指定した空間を不可視の壁で囲う能力。極みや超神術、そして同じ鬼道術など「非物理」の攻撃に対して高い有効性を誇る。

普段は対象となる空間を『立方体』で囲うように調整されている。これによって立方体から派生する形であれば、複雑な工程が必要な術も比較的素早く発動することができる。

弱点として、円形や曲線の結界を作り出すことが難しいため常に強度にムラがあることや、高い空間把握能力と集中力を必要とすることなどが挙げられる。また、同時に大量展開したり巨大な範囲を囲ったりするれば相応に体力を消費する。

しかし、現世はその高い素質によって、大きさ、強度共に規格外である他、下記の能力拡張によって弱点も軽減されるため、純粋に強度限界以上の力をぶつける以外に破壊する方法は無い。

『清浄波術』(しょうじょうはじゅつ)
自身の周囲から結界を拡大させることで、相手による拘束を解く技。あらゆる物質に高い有効性を誇るが、対象にぶつける出力を調整できないため、拘束の強度や手段によっては、即座に拘束を解くことはできない。

現世は即発性の向上及び、術師としての低い防御力を補うために『常時微量の波術』を展開しており、不意打ちや罠に対しても無意識下での対処を可能にしている。

『旋根』(せんこん)
結界の空間対象を『立方体』から『柱状』に派生させ、細長い棒状の呪法結界を展開する。対象の密度を高める事で対物理強度についても一定の性能を確保しており、打撃攻撃の他、拘束、妨害など用途も幅広い。

『開裂』(かいれつ)
攻撃力に劣る呪法結界において、現世が開発した高威力の衝撃を与える方法。空間対象を『面』のみに設定し、そこから一挙に結界を立体展開することで空間そのものを引き裂いて大爆発を起こす。

奥義『八卦滅浄槍』(はっけめつじょうそう)
現世が対風実戦およびミコトとの決戦で使用した技。短い詠唱の後、本来は視認されない結界が常人にも視認できるほど高密度な状態となり、六十四本の滅浄槍となって顕現、標的を包囲、投射する。


『転生』
現世が用いる、鬼道の最高峰の1つとされる禁術。対象の肉体、呪力といったエネルギーを自身の生命力に変換して取り込むことで、寿命の延長や能力の増幅を行う事が出来る。

占いや予言の腕にやや難があった現世が、都の権力者の間で信奉されたのは、この禁術を会得していたことが大きい。


⑤作中の動向

和の都の詔にて
和王に協力する存在として、ミコトたちより以前に都へ帰還していた。捕らわれた貴族を救い出したミコトや二条兼子らの元を訪れ、和王に逆らう勢力と断じるとその凄まじい力で制圧し、さらにヴァサラ軍所属であったミコトを目的のために利用しようと試みた。

しかし、彼女と民衆の説得によって和王がその野望を諦めると、従うべき主を失ったことで驚くべき行動をとる……。

覇王ソード争奪戦にて
「和の都の詔」の実質的な続編にあたるこちらでは、最終章にて登場。イェンラとの決着となる任務に同行できないツバメの代わりに、調達小隊の助っ人としてまさかの参戦。ヴァサラ軍の戦線混乱を狙った『斧誅三人衆』を単身で圧倒、秒殺した。

悶着シリーズにて
『よく効く御札』の回に登場。七福が騙った呪具の売買騒ぎが発端で、近隣勢力であるゼラニウム街や科学都市セルリアといった面々を巻き込んでひと悶着あり、一触即発であわや開戦の危機となるが……。

裏イザヨイ戦争にて
凶軍のイザヨイ島上陸に際して、近海一帯の動乱を引き起こすと考えた都の判断によって、戦乱を最小限にとどめるべく、ゼラニウム街との合意の元で武力介入を任務として投入される。なお、事態が性急であったためか船を手配できず、自身の結界術を使って「海の上を歩いて」島に上陸した。

⑥余談

・着ている単衣のイメージは「陰陽太極図」

・好物は鶏肉

・単衣の白黒は、ちょっとかっこいいと思っている

登場作品リンク


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