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『雷神』ルト(ヴァサラ戦記)

「ぼくはお兄ちゃんの分まで、いや……お兄ちゃんよりも強くなるんだ!」
演:たなか茜


①さ!「概要」の時間だッ!

ヴァサラ軍十二神将の一角に名を連ねる、十番隊の隊長。
隊長としてはまだ幼さいながら「雷の極み」を発現するなど高い素質を見せており、付いた異名は『雷神』

なお、九番隊の隊長であるセトとは兄弟である。(異名も風神と雷神で双璧)

兄と揃って他の十二神将らと比べるとかなり若いのだが、これは現十番隊副隊長となっているロポポとマルルの二人によるはからいがあった模様。

「何だと……? ぼくも隊長だぞッ!!」

ヴァサラ戦記 第10話より 

また、当初は十二神将として並んでいるような描写であったが、その実力は兄をはじめとした他の隊長たちに比べてやや劣るらしく、火剣の瑛須と戦った際は「隊長の中で一番弱い」と評されてしまっている。
(それでも、ジンと比べれば『基礎戦闘力は遥かに上のレベル』であるが)

しかし、第6話にて未熟な自分を守るために命を落とした兄に報いるためにも、いつか兄を超える立派な隊長になることを目標に日々鍛錬に励むことを決意。

こうした「誰かの背中を追って成長していく」という背景から、ジンと並んで本作のもう一人の主人公とも言える存在となっている。

②そもそもお前は、女の「容姿」を見たことが無いのか?

年相応に小柄であり、ブラウンの髪を肩の先くらいまで伸ばして前髪は水色のキャップを反対にかぶって留めている。服装は白い長そでシャツにブラックのパンツ。

不愛想な兄と正反対にかなり喜怒哀楽ゆたかで、些細なことでしょんぼりしたり得意げになったりとコロコロと表情が変わる。

ヴァサラ戦記 第2話より 画面右がルト

なお、キャップ帽をかぶっているのはどうやらヴァサラ軍に入ってからであり、それ以前は髪を流している(というかまんま茜さん)の為、女性らしい可憐な雰囲気。

ヴァサラ戦記 第24話より 入隊前の姿 

ちなみに、年齢の割にジンが目に見えて分かったくらいはある。

③おう、じゃあ「人物」の続きだッ!

軍で舐められないために「男として生きる」と決めているが、実は女性である。

高ぶると強がりなのか口調が荒々しくなったりもする一方、悲しい出来事があると相応に落ち込んでいる様子を見せるなど、やはり精神面にもろさがあることが伺える。しかし、これは先述の様に「性別を偽る」ことに日々それなりに気を張っているせいだと考えられ、彼女の年齢を考えれば決してルトがメンタルの弱い人物という訳では無い。

(この情緒の不安定さは、後述する能力の制御にも影響を及ぼしているようであり、ヴァサラ戦記における重大要素「極み」の本質が明らかになるにつれて、その本質と向き合うルトの存在もまた重要になりつつある。)

むしろ(兄を失ってからは特に)一人で物事を抱え込んでしまうようなところが問題であり、ジンやヒルヒルといった仲間たちと過ごしている間は活発で明るい振舞いが多く、極みの才能がないと言われたジンを励ましたり、極みを発現したヒルヒルを見て嬉しそうに驚くなど、喜怒哀楽は豊かな様子。

このように、不器用な兄に比べて態度や言動は非常に真っ直ぐなため、時折仲間たちと衝突することもあるが、それすらも心を鍛えるべきルトやジンたちの成長につながっていると言える。なお、以下の通りジンよりも年下。

ルト「じゃあボクに敬語を使えッ!ジン!」
ジン「クソ!なんでオレが年下のお前に敬語使わなきゃいけねぇんだよ!」

ヴァサラ戦記 第16話

一方、訳アリと言えど隊長を任されていると言ったこともあり、任務で単独行動をする、シンラからは敬語を使われるなど、決して幼いルトに対して侮るような者はおらず、本人も相応の自覚はある様子。

「頭下げたら、ボクの隊で使ってやらないこともないぞ!ジン!」

ヴァサラ戦記 第16話より

④ボクの「能力」は、雷の力を応用した『疾さ』だ!

雷の極み:【閃光万雷】
五神柱の基礎格の一つ「雷神柱」が覚醒した極みの力。波動を雷として具現化し、自身も稲妻の如き速度で移動したり、電撃を纏った攻撃を浴びせると言ったシンプルかつ強力な基礎格らしい能力。

ルトはこの強力な能力をいくつかの『陣』に分類し、それぞれの陣による構えから対応する複数の技を繰り出して戦う。

『雷獣の陣』
落雷をもたらす伝説の獣「雷獣」を模した陣。獣のように片手を地面についた低姿勢の構えを取り、爪や牙を模した迅雷の攻撃を浴びせる。

主な技は以下の通り
・雷牙の太刀:雷を纏った刀剣で、電光石火の刺突を繰り出すルトの得意技
・雷爪の太刀:鉤爪状の雷によって、斬撃と共に相手をえぐり取る技

『雷皇の陣』
両手を空に向け、まさに『雷神』の如き構えから強力な雷撃を繰り出す陣。
後述の暴走状態によって引き出された能力だったが、修行を経て波動のコントロールに成功している。
 
主な技は以下の通り
・雷鳴の太刀:紫苑色の雷を纏う斬撃。敵は暫く電撃により痺れを伴う。
・雷霆の太刀:雷撃を発動し、その軌道に乗って超速の連斬を繰り出す。

共鳴:『火雷神』
ビャクエンの『赫灼炎舞』と共鳴し、超範囲に雷撃と炎による爆裂を浴びせる。この共鳴によって、ルトは波動のコントロールを飛躍的に向上させた。

・暴走
極みのコントロールが破綻し、波動の流れを制御できなくなった状態。
この状態になると自我が失われ、常時体外へと膨大な波動が垂れ流しとなる。そのエネルギーは非暴走時の120%まで上昇し戦闘力も大きく向上する一方、思考力が失われて単調な動きとなり、稲妻の模様が体表を侵食するなど身体への負担も段違いに大きい。この状態が長く続くと、肉体が耐えきれず死に至るという。

(なお、この暴走状態は『負の力』と形容され、カムイが興味を示し吸収しようとしたり、過去編で言及された『極みの暗黒面』にも関係がある様な描写がみられるなど『極み』が単純な強化能力ではないことを示唆している。)

「ダメだ……負の力に吞み込まれる……!!」

ヴァサラ戦記 第57話より

⑤そうだ! ボクは独りじゃないッ!(人間関係)

・ジン
ヴァサラの元で修行する際に出会い、以降は二人で鍛錬や任務に励むこととなるなど、共に物語の主人公として行動を共にする。後述のヒルヒルが加わってからは、主人公トリオのメイン戦力かつヒロイン枠として活躍する。
なお、一時は自分と近しい立場に居ることで特別な感情が芽生えかけたが、ジンのあまりの下衆さにすぐ幻滅している。

・ヒルヒル
第12話でヴァサラ軍に加わった彼だが、後にジンとの修行に合流している様子が見られる。彼が加わってからはジン・ルト・ヒルヒルで互いに切磋琢磨していく主人公トリオを形成している。

・セト
9番隊隊長である彼の兄。もともとは妹のルトを護る為にヴァサラ軍へ入隊し、その背を追って妹がも入隊したいと言ったときは反対した様である。しかし、性別を偽ってまで戦う覚悟を見せるルトに根負けし入隊を認めた。

ルトの方も兄のことが大好きであり、兄をほめられると食い気味に喜ぶ。

・ロポポとマルル
過去にルトたち兄弟を救った二人で、今は10番隊の副隊長を務めている。初代ヴァサラ軍からの歴戦の戦士であるため、実力はセトやルトよりも上なのだが、わけあって兄弟に隊長の座を譲っているらしい。ルトにとっては親代わりの存在。

⑥余談

・原作者のたろちゃん組曰く『成長したら最強はルト』とのこと。

・彼女が『男である』と偽っていたことは、軍師長のシンラも把握していなかった。そのため、ルトが女性であることを知っているのはジン、ヒルヒル、シンラだけである。(ハズキなどは治療の際に知ったかもしれない)

・ジンを演じるマル氏はルトを演じるたなか茜氏と一緒に撮影するシーンが多いが、ジンがルトを背負うシーンでどうしてもニチャってしまい、NG集で
『きもい』と言い放たれている。(急に辛辣!)

・本記事執筆者の推しである。

・引用リンク

ヴァサラ戦記再生リスト

「ヴァサラ戦記」~技の書~(公式資料)







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