三日月ファストパス

満月に右往左往してる皆んなを横目に私はファストパスで三日月の日をゆったりと過ごす。
これを手に入れる前まで私もああだった。
あなたと私の空は違う。それで体調は万全すらすらと日常をこなした。たまたま手に入ったコレが平等でないと言うなら満月に目眩を起こす体がそもそも平等じゃない。
丸を削って痛みを削って細く輝く三日月が私のお守り。
時々誰かの頭の上にある満月が邪魔だ。
不満垂れてるのも恥ずかしいので三日月からぽたぽたと雫が落ちて体を濡らすことを想像し白いベッドで丸くなる。

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