2024/03/16 「飛び込みで鼻整形した日」

・前略、今日は鼻整形をしてきた。

・2度、断念した。2度目の断念時、鼻整形はやはり諦めた」と母親に宣言した。これが2月のことである。

・でも中学校時代の俺が、高校時代の俺が望んでいたことなので、やはりやらねば。と思った。

・で、今日カウンセリング予約にしたがい院に来たわけだが、「狂気のうちにやる」気概が相手に伝わったのか、単に予約の時点で間違えたのか、今日カウンセリング予約、今日施術という流れになっていた。

・え〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!怖!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!こんなにカジュアルに整形しちゃダメじゃない!!????もっと検討に検討を重ねて、慎重に審議を重ねて、数年掛けてで可決する案件じゃないの!!!????

・これを勝手に決断できる大人の立場ってすごいね〜〜〜〜〜〜!!!!!!!誰かに……大人の人に、親権者!!??に相談しないといけないんじゃないの!!??大金や責任の絡む独断即決はダメだとおもうよ!!!!!

・しかも、890000円を飛び込みで払うの、頭おかしいだろ。カスの即決。

・だかしかし、その実これは即決ではない。
なんてったって、中学からやりたいと思ってたことだからな。カスの遅決(ちけつ)。

・この890,000円美容整形は、もう最早、美形になりたいとか、そういう思想からはすでに逸脱している。なぜなら、オレは知っている。結局は、どう変わろうが変わったら変わったなりの地獄に行くだけなのだ。変化したら変化したなりの地獄が待ち構えている。どんなに恵まれてるように見えるやつでも、地獄にいるんだよな。結局、これはお祓いみたいなもん。中学〜今までの俺を除霊し、荷を下ろすためのお祓い。アプローチは医術というサイエンスでも、動機はオカルトなんだな。この890,000円は、今の地獄から、別の地獄はワープするおまじない。まあ、実際には同じ地獄内を50mばかり移動しただけ、ということにもなる。皆、俺の顔に興味はない。俺だけが俺の顔に興味がある。この890,000円は俺が、俺だけのために、楽しむためのお金。

・頭悪いと思うでしょう?愚かだと思うでしょう?私もそう思う。わかっていても、やることがある。


・術中の感想

・流れは、写真撮影→笑気麻酔→ブロック注射→アイシング→鼻の軟骨を糸で結ぶ→鼻筋を作るためにメッシュと呼ばれる管を注入する×8→鼻の軟骨を糸で結ぶ→鼻先にメッシュの球を入れる→写真撮影→テーピング固定という感じ。俺の記憶が正しければ。

・笑気麻酔初めて吸ったけど、あれすごいな〜!!クタクタに疲れて倒れ込んだベッド。でも思考は明瞭。いや、明瞭じゃなかった。喋る時、何か言うことを取捨選択をせず、脳から言葉が出てくる感じ。脳言語でしか話せない(黙れるので、黙る。)何か聞かれた時に、返答が脳言語になってしまう。

・今思えば思考は全然明瞭じゃあなかったな。クリニックに流れる音楽が、どこで終わって切り替わってるか全然わからない。

・いや、よくよくよく考えれば、クリニックに流れてる音楽自体が、端と端がわかりにくい曲だったように感じる。そう言う催眠なんですか?曲麻酔??

・ブロック注射。これはヤバい。両頬やや内側部分に刺される注射。さらに、鼻の頭、眉間やや下の四箇所。これはマジで痛い。①刺して②注入。この二段構え。痛みのお重。

・右頬内側を刺された時には、「目にくる」感じ。充血した時痛くなる、目の筋みたいなものを感じたことないですか?あそこに、すぐ「くる」。

・左頬も同じようにすぐ「くる」のだけれど、目ではなく、上唇に逆Y字の冷たい雷が落ちたのかと思った。二つの注射はすぐに顔の真ん中エリアを麻痺させた。

・麻痺した後、アイシング。肉を冷やして整形するなんてハンバーグみたいだね、とか思いながら、笑気ガスのチューブを咥えてニヤニヤしてた。

・その後、鼻の頭に注射を打たれる。これね、麻酔してても痛いんよ。わさびのツーンは味わった人が多いと思うんだけど、それを、重くした感じ。重いわさびの一撃(heavy Wasabi strike)。これで完璧に鼻の感覚がなくなる。どのくらいかと言うと、皆小学校の頃、廊下で誰かとぶっついたり、転んだりした時に鼻からイったこと、あるでしょ?アレくらい無くなる。

・肉の感覚がなくなった結果、肉の奥底にいる骨を感じることができた。術中も、骨で重みを感じていた。

・眉間に注射打たれた時は、活ケ〆にされるのかと思ったゾ。

・こっからはほとんど痛みを感じない!!麻酔ってすごい!!!手術中、顔にかけられた布の隙間から、自分の鼻の軟骨を透明な糸で縛ってる様子が見える。麻紐を縫い付けるような、ギュという震えが感じられる。紐を縛るたびに、目の下の皮膚が引っ張られるような感覚もある。樹脂の板のような物質に、穴が開けられている感覚が骨に伝わる。裁縫されている。レザークラフトになったようだな!!!!ガハハ!!!そんなんでも、全然痛みを感じない。麻酔を考えた人はキチンとノーベル賞をもらっているのか?と思った。

・ただし、メッシュと呼ばれる管を鼻筋に通す時は、ちょっと痛かった。これを計8本入れたのだけど、一本目がちょっと痛い。麻酔をしてちょっと痛いのだから、麻酔をしなかったら……ヒェ……ゾゾゾ……。

・2本目からは痛みはなかった。が、恐ろしい感覚だった。眉間の6センチ下くらいのところで、なにかをブチ抜く感覚が2回。一本入れるごとに2回。つまり、16回何かをブチ抜いて入れた管。怖すぎる。よく耐えたね。耐えられたのは麻酔のおかげだし、先生の腕が良かったからだよ。

・とにかく色々ブチ抜いた後、また先生は透明な糸で俺の鼻を縛っていた。縛る前に、助手さんが俺の鼻を拭いた。拭いたガーゼには、長い長い鼻水がついていた。赤い昇り龍のように。いつのまにか鼻先にメッシュボールは入れられていたようで、その後程なくして手術は終わった。


・術後の感想

・すげえ!!!だいぶ変わるな。自分の顔全然変わるわ。

・変わった証拠に、顔認識が反応しない。iPhoneも別人と認識している。

・この状態が、炎症が治った後どのようになるか。そして、どの程度維持されるのか。それが問題だが…吉と出るか凶と出るか。髪の溝汁(かみのみぞしる)。

・問題は、この後歯医者を控えていることか。

・間に合わないかも。

・早く連絡入れるか。

・初めてだろうな。「すみませ〜ん!!💦整形してて遅刻しました〜〜!!💦」という電話。

・面白い奴…

以下、経過観察。

13:00〜・14:30の間の手術。

15:30 低気圧時のような頭痛の前兆を感じる。
麻酔した部分に痒みを感じる。つまり、感覚が戻りつつある、つまり、殿!!痛みは目前に迫っておりますぞ!!!

16:15〜鼻先の鈍痛がクレッシェンド、鼻水が結構出てくる。鼻水は垂れ流しにするしかない(鼻を触るといけないだろうし、なんか不安なので)

食後の痛み止めを飲むために、前日の味噌汁に餅を入れて啜る。嗅覚は死んでおらず、美味しくご飯を食べられる。

16:30 痛みがしんどくならないうちに痛み止めを飲む。頼むぞ……!!ロキソプロフェン!!!

16:45 来てる来てる!!!!!痛みが鼻先に!!!!!!まだ全然、青痣を押した程度なんだけど、もう目前!!!!!!!

17:15 痛み止めの甲斐あって、ちょっと遠くに、痛みはいる。でも、確実にいる。なんなら、隊列を整えており、今度はさらに強い痛みになってワイ将を打ち破らんとしている。怖すぎ〜!!!!とは言え、血とかは全然出てない。それが逆に怖いということもある。本当にどうなるんだ。怯えついでに夕飯の準備をしておこう。

19:15 あ!!??なんか、「肩こり中の頭の痛さ」がずっと続くな!!??こりゃああったけえスープを飲んで、痛み止めをもう一撃入れておかな!!!すまん。前回の服用から6時間あけよ、と言われたけど、4時間で飲みます。まだ我慢できる…の「まだ」を感じた時には飲んでおかないと、ヤバい気がするんだ。ヤバい気がする。

21:30 就寝。なんか、ずっと低気圧の時の頭痛。痛み止めを飲んで「これ」なら、痛み止めがなかったら…ゾゾゾ…痛み止めを開発した偉人、キチンとノーベル賞平和賞授与されてるか?心配。

以上、日記!!!!推敲はしていない。これが活きた文章、活きた日記だ。刮目せよ!!!!

-終わり-

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