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正鵠へ三十三間青嵐

せいこくへさんじゅうさんけんあおあらし

青嵐(あおあらし/あをあらし)三夏
【傍題】風青し
【解説】夏の緑の草木を激しく揺らしながら吹き抜ける南風のこと。夏であればいつでも吹くが、青嵐を実感するのは初夏五月から梅雨初めにかけてである。この時期、草木は若葉から青葉に変わり、まだ柔らかな葉が強風に嬲られる。この景色を青という色で表したのは古人の優れた感覚である。同じく夏の南風に薫風があるが、薫風は柔らか、これに対して青嵐は激しい。

『角川俳句大歳時記』より抜粋

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