ゆっくりな始まり

寒暖差が大きいこの頃、今日はとても寒くて雨が降っています

🌸三寒四温の足どりで春を迎える…と言いますが
最近は「寒」と「温」の差が大き過ぎて
春を迎えるのにも目まぐるしいほどに
服を調整して、脱いだり着たり・・・
「ほのぼのと春を待つ」とは、行かなくなりました。

そして何故か気温の変化を
自分の体で早めに感じる事が、苦手になって来ています。

これらは、ある年齢まで、全く感じなかった事で
悲しいかな「お天気予報の今日の気温」からは
自分の肌で「寒い！」と感じるより
正しくて早い対策として、しっかり情報を貰っています。

これは去年の事ですが
自力で暑さ、寒さを感じていると
あれよあれよと言うまに手遅れとなり
熱中症になったり、風邪などひいてしまったり…。

私の季節を感じる体のアンテナは、年々弱っています
でも「季節を感じる心」は、まだ残っていて
小さな幸せや、小さな季節の移り変わりを見つける事は
今も私の楽しみでもあります。

そして春を待つこの時期に
実は長くしていた髪を、バッサリ切りました。

勿論、失恋した訳ではなくて…笑
引越して、前のお仕事を続けられなくなり
やっとここに来て、転職先が落ち着いて
また心機一転となり
「髪を切る」という気持ちになったのでした。

30センチほどの、床に落ちた髪を見ていたら
「私はきっと重かったんだなぁ…」としみじみ
また、私を重くしていたのは、髪の量だけではなくて
無かったと思ってた面倒なこだわりや
こうあらねばならぬ・・・という概念も
その重さを増していたと、やがて感じて来ました。

事によっては「こだわりを持つ事」は大切で
とても価値のある事でもありますが

年齢を重ねてから、あまり固執し過ぎると
それは「変容しない頑固さ」となり
「変われる柔軟さ」を、逸してしまう事にもなりかねません。

今までの経験値から、初めの一歩が遅れたり
やけに失敗ばかりを恐れて、リスク回避ばかりでチャンスを逃したり・・・

大きな失敗はしないけれど
何かを得る機会も、手にしないままで終わっているとか…
これは本当に、私の「今まで」かも知れないと思います。

本来の性質は
それほど大きく変える事は、出来ないのかも知れませんが
ただ意識の中で思っているだけで
流れる水のように
柔軟にその形を変えて
より良く暮らして行けるような気がします。

今回は、同じように引越しで転職した主人も、同時期に再び働き始めます。
定年を越えての再就職ですが
また新しい生活のリズムが、生まれようとしています。

でも以前のように、作り置きを沢山して
立て込む事は「今」に集中させて消化して
いかに当日「スムースに楽に」時間をこなせるか
それに邁進する事はせずに

実際、そうしたとしても私は
「今日」は「明日」の準備を、また山ほどしてしまう性格なので
とにかく今日を
「感謝して、ご機嫌様に暮らす事」
それだけに集中して行こうと思っています。

新しい仕事場に行けば、また新しい人との出会いが生まれ
良い事も、そうでない事も、きっとあるに違いないと思います。

そしてまた物理的な時間の使い方も、今までとは違って来ます。

でも、もう変に気負うこと無く
目の前にある仕事に、真面目に取り組んで
誰の何と比べる事もなく
今、目の前にある事たちに感謝して
なるべく心穏やかに、暮らして行きたいと思います。

これはとても自然で、普通のこと
でも、その普通は今
なかなか手に入らない事と
私たちは知っています。

だからこその「願い」でもあります🌸

どうぞ「本物の春」が来たら
見逃さぬように、挨拶できますように。

追記
ギャラリーからお借りしたのは
「ふうちゃん」さんの作品です🌷ありがとうございました