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足元の影は未来の私。

「引越しはいつ?楽しみだね」


親友がそう言った時
私は「んー、いまとなっては億劫なんだよね」とぼそっと呟いた。

なんで?という質問に
「思ったより、私はSにハマってるのよ」とわりかし深刻に言ったつもりだったけど

親友はそんな私を咎めることなく
「あーwww」と笑った。


スケジュールをざっと見直しても
1週間に1度か2度お家にいるだけで
ぼぼ私はSの家から日常を送ってる。

「居心地の良いのは正直Sなんだ」と答えた。

すると
「新しい愛情表現だもんね」と慰めるように友達が言ったから
思わず、透視能力でもあるのか?と思ったくらいだ。


その友達は「遊びが下手だね」と以前笑っていたけれど
私は最初から誰もが遊びで始まるんだよ。


いままで恋焦がれてお付き合いした人などいないし
基本的私は自由でいたいので曖昧にする癖がある。

それが私自身の防衛でもあり
決して誰かを傷つけたくもないわけで。

「Sはなんて?」

相変わらず彼は私に答えなんて求めないし
いますぐ決めなくていいと言う。

独占欲が強いわりに
それを言える器にはいつも驚かされるけれど
内心は分からない。

私がそう言わざるを得ないようにしているだけかもしれない。

だけど、私の人生において
「いますぐ答えを出さなきゃいけないもの」とも思っていないのだけれど。

どの男が
「いままでと同じ男」なのか
「この人だけは違う男」なのかは分からない。

だけど、手放せないくらいにハマっているのは事実で。


しかもどこかで
「独身最高ー!」とか思っちゃってる自分もいるから
これが一過性のものなのかどうかは、この先の自分にしか分からない。


まあ、そのうち
痛い目には遭うんだろうなと覚悟の上で。


都合のいいことばかりがあるわけでもないし
都合の悪いことばかりの方が多いのが当たり前で

世の中はこんなにも広いのに
小さなことで悩んでたって答えなど考えたって出てくるものでもない。

いずれかは
自分の足元に繋がってる答えに歩いてくだけだから

少し先の未来の自分のために
うだうだ考えるくらいなら早く寝てしまおう。

明日も笑って生きられるかどうかだ。


今日よりもいい1日でありますように。

おやすみなさい。

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