堀ちえみ 風のささやき (1983)
堀ちえみさんの当時のイメージは明るくて日焼けした、みんなの妹的存在といった感じでしょうか。
当時は年2、3枚アルバムを出すのが普通だったようで、そのため発売時の季節に合わせた曲を揃えることが多いみたいです。
(なんか全部伝聞調の文ですみません。)
1.プレゼントは夏
さわやかな夏の恋人たち。きれいなハイトーンが、抜けるような青空を想像させます。
好きなら毎日だって会いたいよねー。
2.きっとバカンス
弾むように歌う様子が、聴く者に語り掛けるよう。
こんな声で「甘えたくなる」と言われたら。
まだ粗削りですが、歌の世界を表現する力を感じます。
3.夏色のダイアリー
シングル曲なので、いろいろな要素が含まれてファンの心を揺さぶります。
恋のスコールとは…?
4.真夏の国
アイドルの曲にはよく教会が出てくるような。
当時は20代前半で結婚する女性が多かったので、ティーンの頃から結婚に憧れていたのかも。
5.雨のダンスシューズ
ジュテーム?マヌカン人形?
雨がテーマの割に、明るいのがいいですね。
恋する少女は、彼がドアを開けてくれるのを待っているのです。
6.誘惑アルファベット
ワォ!昭和!と叫んでしまう節回し。これがウチら世代にはジャストミートなのだ!
演歌みたいなフレーズも、さすがアイドル。ちえみさんは可愛く歌ってくれます。
7.ドキッ◆ください
恋人なのに間接キスにドキッ♡としている乙女心。
ラッキースケベが少女漫画チックに描かれて、ヒヤッ☆としますね。
8.恋はディンドン
「ひとりぼっちで星空に祈った夜もあるの」
アイドルはコレだよ!
ここでいう「ディンドン」は「ルージュの伝言」のあれと同じ使い方ですか?本来は鐘の音らしいので、お祈りのイメージではある。
9.さよならの物語
愛を捧げたっていうのが、どのくらい?とちょっと気になります。
彼女を「天使」とまで言ってくれた人となぜ別れてしまったのか…
夏の失恋の曲は、寂しさの中にも熱量を感じます。
10.人魚姫
「泳げない私に戻り あなたなしではいられないことを知るの」
ここに、ちえみさんの魅力が詰まってると言えます。
切なさと可愛さを同時に表現、やりすぎない加減も心地よく、最高です!
11.CHIEMI SQUALL
この曲はLPレコード封入のスペシャル・シングルだったようです。
ちえみ(ちえみ)
好きよ(好きさ)
の歌詞を見るに、ライブでのコール&レスポンスを想定してるのかな?
なんだか自分がそこにいて、ちえみちゃんと歩んだ日々を脳裏に描きながら叫んでいるようです。
あどけない声で技術的には未完成さを感じますが、歌を聴くだけで果てしないアイドル性を感じるアルバムでした。
当時男子中学生だったなら、私もテレビの前で応援していたかも。
少しエッチ(!)な歌詞さえさわやかに、しかしちゃんとエッセンスを香らせる表現力は、この先の成長を期待させてくれますね。
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