バイト、人生ぐらい長いわ。
7/13(土)
夏はバイト。最近は夏に感化されているのか、感受性の調子がいいのか、何につけても「季語」を入れるようになってしまった。特に夏、君には勝てない。
この日は12時から21時まで飲食バイト。どう考えても長すぎる。この3連休で、僕のバイト総労働時間は21時間(そこから残業含む)。後輩は約25時間らしい。何が起きているのかわからない。中高で鍛えた体力が、まさかこんなところで活かされているとは、数年前の僕もびっくりだろう。まあお盆休みで地元に帰省するだとか、友達との旅行は膨大に計画しているので、その分の布石だと考えて頑張ることにした。第一、お金がないと何も始まらない。頑張る項目は、なんだっていい。人それぞれ。とりあえず後輩と二人三脚で頑張ることにした。彼も謎に体力はある。しかし僕と一緒で、お金の計画性は皆無のようだ。
この日は夜あたりに、学童の子たち(双子)が家族と食事をしに来た。少し前に学童で
「いつ働いてるん?」
と聞かれ、
「3連休の土日は両方働いとるよ」
と答えた記憶がある。まさか来るとは思っていなかったので仰天。その子たちは学童でも結構活発な方で、僕ら監視員側からすると逆に問題児扱いされることが多い。その日も彼らは配膳ロボットの邪魔をしたり、会計をしている僕を煽ってきたりなどしていた。時折手が空いてるときに喋っていたので、僕はもうどっちのバイトをしているのかわからない状態になった。しかし何か憎めない。彼らは笑顔で帰っていった。次の学童バイトが楽しみである。
結局この日は1時間残業をした(!?)。後輩も30分ぐらいは残っていた。どうやら客の出入りが止まらないらしく、ラストオーダー付近でも多くの客がいた。ラストまでのシフトに入っている友達を煽りつつも手伝い、さすがに疲れたので早めに帰った。
一日シフトはしんどい、けど、この日はなぜか心が軽かった。同じ境遇の後輩がいたからなのか、学童の子と出会えたからなのか、それはわからない。あえて答えを見つけないまま、先に進もうと思う。まだまだバイト、頑張ろう。
―バイト、人生ぐらい長いわ。
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