肥満という世界からの天使

7/6(土)
ここ最近、圧倒的運動不足と多量の飲酒が相まって、太ってきたように思える。

かねてより瘦せ型体型だった僕は、中学高校と、いわゆる普通体型の男として過ごしてきた。しかしガタイが良い方ではなく、野球部時代は体重ハラスメントを受けながらも体重を増やすことに尽力したが、叶わぬ願いだった。同じく痩せていて、体重ハラスメントを受けていた先輩と一緒に部活終わりにスーパーに行き、イートインスペースで夕食前にペヤングと菓子パンを貪る生活が続いた。今思えばそこまで太れるような食事ではない。しかしその先輩とは仲が良かったので、普通に食トレそのものを楽しんでいた。結局引退するまでに全然体重が増えなかったのはいい思い出である。

野球部を引退した後も、まだまだ食べ盛りだった。受験の影響で運動ゼロだったが、朝昼晩としっかり3食の食事をしていたし、1食の量自体も多かった。ここで太らなかったのは、おそらく受験のストレスによるものだろう。

大学生になって地元を離れ、ますます運動をする機会がなくなった。大学での勉強、遊び、バイト、サークル、趣味、恋愛、一人暮らし、飲み会、ギャンブル、、、、そのどれもが僕にとっては天国で、僕から運動の機会を奪った。殺伐として閉塞的だった運動部の世界、厳しい大学受験という惨禍。そんなところで、僕は長い間眠っていた。そんな僕を、天使は優しく起こし、手をこまねく。僕はその天使が発する光につられるようにしてふらふらと歩きだす。その先が天国なのか、はたまた地獄なのか。僕はわからないまま、歩き続ける。暗がりにたった一つだけ光がさしているから、僕はそれを頼りに歩くほかないんだ。

そして最近は飲み会をしすぎている。別にストレスを抱えているわけではないし、飲み会の回数を制限しようなんてこれっぽっちも思っていない。やはり避けるべきは飲酒による「ビール腹」だ。これほど情けないものはない。しかし、ビールに中華料理、日本酒、鍋、ウーロンハイ、焼肉、串揚げ、そのどれもが僕を魅了する。若かった僕は、胃袋を完全につかまれてしまった。

肥満という世界からの天使。君は僕に幸福をもたらすが、後に不幸をもたらす。僕は人間だ。適度に運動をしたり、サボっていた筋トレを再開したりすることだってできる。それなりの努力をしてここまできた。天使である君とは、これからもうまくやっていきたいと思っているよ。

(この日はずっとバイトで特に書くことがなかった。ただ、家に帰ってご飯を食べている時、「太ったなあ」と感じた。)

ー肥満という世界からの天使


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