29日目

引っ越して親元を離れて、バタバタと日が過ぎてしまった。いくつか感じたことを書いていこうと思う。

物理的距離と精神的距離は必ずしも一致しないこと
同居家族、知り合い、親戚、近所の人、慣れた土地、家、見慣れた景色など今まで側にあったものと離れれば気持ちも軽くなるかと思っていたけれどそうでもなかった。むしろあったものが無くなって、よりその存在が自分の内面にどれだけ影響を与えていたのかが浮かび上がった。その影響は良いものも悪いものもあるが、それらに対する善悪の判断は揺らいでいる。私が見ていたものは、私が嫌だと感じていたものは、一体何だったのか。記憶違いのように感じる。記憶違いなら、私はありもしない敵に恐れ慄いてここまで逃げてきたことになる。
私は何を見ていた?何に怯えていた?

全てが妄想だったのかもしれない
脳が作り出した仮想現実はあまりにも精巧だった。

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