埼玉県の水着撮影会禁止に対する各メディアの反応まとめ

今回の埼玉県の水着撮影会禁止に対してはいくつか疑問点がある。そこを調査していきたい。

今回の登場団体
埼玉県(知事)
埼玉県(都市整備部公園スタジアム課)
埼玉 公園緑地協会
日本共産党
関係者及びイベント主催者

目次

Ⅰ 県側の主張
Ⅰー1 知事
Ⅰー2 埼玉公園緑地協会 
Ⅰー3 埼玉県都市整備部公園スタジアム課

Ⅱ その他関係者の主張
Ⅱー1 主催者側
Ⅱー2 日本共産党及び日本共産党埼玉県議会

Ⅲ 時系列

Ⅰ 県側の主張

目次 
Ⅰー1 知事
Ⅰー2 埼玉公園緑地協会 
Ⅰー3 埼玉県都市整備部公園スタジアム課

 まずは水着撮影会中止の意思決定をすることができる団体を調べる。
埼玉県知事

 

大野知事

 大野もとひろ埼玉県知事は、イベント中止に関して「県営プールで今月開催予定の民間主催の水着撮影会が中止の方向で検討されていることに様々なご意見をいただいています。 県営プールは、指定管理者である埼玉県公園緑地協会が管理運営。撮影会の開催許可も協会が行い、主催者に対し過激な露出の水着やポーズを禁止することを条件に許可していました。」続いて「しかし、過去の撮影会の参加者のネット投稿内容等から、主催者が許可条件に反する行為を行っていたことが判明したため、協会では今後同様の撮影会は許可しないこととしたと聞いています。」とある。

要点 「聞いています」とあるので、恐らく知事は中止かどうかの指示はしていないのではないかと文面から読み取ることができる。つまり中止判断をしたのは「埼玉県公園緑地協会」というころになる。では埼玉県公園緑地協会の主張を確認してみよう。

埼玉県(大野知事の主張)(ツイッターより)
 「県営プールで今月開催予定の民間主催の水着撮影会が中止の方向で検討されていることに様々なご意見をいただいています。 県営プールは、指定管理者である埼玉県公園緑地協会が管理運営。撮影会の開催許可も協会が行い、主催者に対し過激な露出の水着やポーズを禁止することを条件に許可していました。」
 「しかし、過去の撮影会の参加者のネット投稿内容等から、主催者が許可条件に反する行為を行っていたことが判明したため、協会では今後同様の撮影会は許可しないこととしたと聞いています。」

「県営プールでの水着撮影会について経緯と状況についてご報告します。しらこばと公園では昨年12月に詳細な許可条件を定めました。その後、本年6月8日、公園緑地協会から埼玉県に、同公園での6月の開催の撮影会利用予定の事業者が昨年12月の基準策定後に開催したイベントで違反があったことから」
「6月の開催中止を求めることと、今後の水着撮影会は全て中止を申し入れることの報告がありました。協会の主催者への対応は把握していませんが、昨日の報道はこちらになるかと思います。監督権限がある埼玉県として公園緑地協会に説明を求めたところ、川越水上公園では同様のルールがなく、しらこばと公園が中止要請をした3者のうち1者については、詳細許可条件提示後に開催されたイベントでの違反が確認されなかった旨の報告を受けました。」
 このことから、県として水着撮影については
 ●明確な許可条件が定められていない施設において、他の施設の条件を当てはめイベントを中止させること
 ●条件策定後に違反が認められない者に対し中止させることは適切ではない旨伝えるとともに、しらこばと公園の1者と川越水上公園の3者の中止要請を撤回すべき旨を指導しました。なお、6月に開催予定のなかった加須はなさき公園を含めた県営3プールのルールや今後の水着撮影会の開催の在り方等については意見も募りながら、専門家を交えた検討を協会に依頼しました。多くの方からもこの件について意見等を頂いておりますが、埼玉県、公園緑地協会として特定の政治団体等の意見に左右された事実はございません。


Ⅰー2公園の主張


埼玉公園緑地協会の主張(大野知事談)
「主催者に対し過激な露出の水着やポーズを禁止することを条件に許可していました。」
「しかし、過去の撮影会の参加者のネット投稿内容等から、主催者が許可条件に反する行為を行っていたことが判明したため、協会では今後同様の撮影会は許可しないこととした」

埼玉公園緑地協会の主張(埼玉新聞より)
「県条例に基づき過激なポーズや水着を禁止する条件で許可していたが、インターネット上で条件に反する写真が見つかった。中学生と見られる女性が過去にモデルとして参加していた投稿もあった」
「個人の取り方にもよるが、公序良俗や表現の自由は幅広い。公共施設では水着撮影会の管理は難しい」

埼玉公園緑地協会の主張(J-CASTより)
「しらこばと水上公園で開催予定の水着撮影会について、県民の方からメールがありまして、モデルに18歳未満の女性を含み、過激なポーズや衣装が見受けられるとのことでした」

「公園としては使用許可を出す際に過激なポーズや過激な水着はだめだと伝えておりますが、それが守られていないとのことなので、公序良俗に反するものと判断し、主催者に対し施設の利用を許可しないことにしました」

「県の意見のみで決定したわけでなく、過去の事実を把握しており、許可条件である公序良俗に反するかどうかを踏まえ、総合的に判断しました」

共産党に対して
「共産党は県に対し、申し入れを行っていました。県からも水着撮影会を中止できないか話を頂きましたが、それは共産党が要因であるわけではなく、県の総合的な判断として意見を頂きました」

埼玉公園緑地協会の主張(ENCOUNT)
 「水着撮影会が開催されるようになったきっかけは分からないが、水着とプールということで利用目的が合致し、夏季以外の施設の利活用という面でも妥当性があった。許可条件としては公序良俗に反しないことを定めておりました」
「共産党県議団の申し入れ以前の5月末に一般県民の方からメールで『モデルの中に18歳未満や中学生がいる』『過激なポーズを取っている』という問い合わせがあり、参加者の方の特定をしておりました。その中で、モデル本人のSNS投稿から中学生ということが判明し、撮影許可に抵触していること、主催者側にもコントロールが難しいということから、中止を検討しておりました」
「水着撮影会は18年から23年までの間に120回開催されています。撮影会にあたっては露出度の高い水着の着用禁止や過激なポーズを禁止するなどの許可条件を提示してきたが、過去のイベントで条件に反する撮影行為があった。主催者側にコントロールが期待できないということで今回中止の判断に至りました」


埼玉公園緑地協会の主張(毎日新聞)
 だが、5月下旬に「ポーズが過激だ」などと協会に苦情があった。協会は、過激なポーズの写真がインターネットで公開されていることなどを確認し、利用条件に違反したと判断した。協会が8日、主催団体に中止を要請した。一部の撮影会では、18歳未満の少女モデルが参加予定だった。
引用 


埼玉県公園緑地協会の主張(デイリー)
 「6月24、25日に行われる近代麻雀水着祭において、6月頭に県民からメールで指摘があり、主催者の告知やネット上の過去の開催の画像を確認したところ、18歳未満の女性を出演させたことが確認できたほか、成人女性であっても過激な衣装やポーズが見受けられた。公序良俗に反するものと判断し、施設の使用を許可しないとした。ルールを守っている水着撮影会もあったが、個々での判断ではなく、水着撮影は一律お断りするとなった」
「イベントの大小、準備の期間によって損害は変わるので主催者のヒアリング、顧問弁護士と相談し適切な対応はしていく」
「埼玉県公園緑地協会の担当者に話を聞くと、(1)の過激な衣装やポーズを禁止するルールは今年1月に決まり、(2)の未成年の出演にいたっては、それまでの利用規約に禁止する項目がなく、県民からのメールを受け、6月頭に急遽決まった」


埼玉県公園緑地協会とみられる主張(川越水上公園)(よろず~)
 「県民からのご指摘ご意見を受けまして、総合的に判断しました。発端としましては、埼玉県緑地公園協会が管理している『しらこばと公園』でのイベントで、18歳未満のモデルを出演させているとか、成人であっても過激なポーズの撮影がされているという指摘を受けまして、それを踏まえて、SNS等出ている撮影会の様子を確認すると、やはり許可の条件としていた『公序良俗』に反する、過激なポーズや水着といった抵触するものがあったと確認できたので、総合的に勘案して決定しました」

「共産党の申し入れがまったく影響していないわけではないが、それを受けて決定したわけではなく、過去からポツポツとはいただいていた県民のご意見で、このたび大きな、具体的な指摘があったため、改めて調べた結果」



Ⅰー3 埼玉県都市整備部スタジアム課の主張(J-CAST)



「共産党の要望があったから対応したのではなく、ここ数日の間、貸し出しの許可条件に反する事例があったという報告があがったためです」

埼玉県都市整備部スタジアム課の主張(共産党HP6.8日時点)
応対した山科昭宏都市整備部長「2日前にこの問題を把握した」
「第一義的には、指定管理者が基準に基づいて許可する」
「今、指定管理者である公園緑地協会が問題点を整理している。その状況をみて、協会と連携して検討していきたい」


埼玉県都市整備部スタジアム課の主張(ENCOUNT)

ENCOUNTの取材に「水着撮影会は18年から23年までの間に120回開催されています。撮影会にあたっては露出度の高い水着の着用禁止や過激なポーズを禁止するなどの許可条件を提示してきたが、過去のイベントで条件に反する撮影行為があった。主催者側にコントロールが期待できないということで今回中止の判断に至りました」

埼玉県都市整備部スタジアム課の主張(毎日)

 県の担当課は「条件が守られているものと考え、事後の確認が甘かった」


Ⅱ 関係者の主張

目次
Ⅱー1 イベント主催者
Ⅱー2 日本共産党埼玉県議会団

Ⅱー1 イベント主催者の主張
 「私たちの会社では、6月3、4日にもしらこばと水上公園でプール撮影会を開催していますが、会場のルールを厳守していましたし、他主催団体の撮影会よりも多くスタッフを雇ったりと、コストをかけていました」
「周りから見えないようにしてくれと依頼があれば、ブルーシートを張り、見えないようにしていた」
「突然、電話で中止してくれないかと連絡があり『簡単には受け入れられない。損害額を補償してくれるのか』と返しました。そこで会場側が『いったん確認します』となり、再び会場の責任者から中止要請があり、10日の撮影会の中止を決めました」
「御社はルールを守ってくれていて問題はなかった」と明言された。
「中止ではなく、何がいけないのかを示してほしかった。出演者のリストを作って提出することもできますし、何が『卑猥なポーズ』にあたるのか明らかにしていただけたら、しないように注意することもできる」


Ⅱー2 日本共産党埼玉県議会団の主張

日本共産党埼玉県議会団の主張(デイリー)

「6月に入り県民から連絡を受け、こうしたイベントが県営公園で行われることを把握した」
「具体的にどのイベントが中止になったのか把握していない」
「主催者が公開している過去の開催動画を検討させていただき、非常にわいせつなポーズやわいせつなしぐさが多数含まれていた、と判断せざるをえない。加えて未成年が参加しているという情報の2つ。都市公園法第1条の『公園の健全な発達』『公共の福祉』にもとるのではという判断をした」
 具体的になにがわいせつに当たるかについては事務局長が女性、記者が男性であることから「口頭でいうのはセクハラ行為にあたる」との理由で明言を避けた。
 「こういうイベントすべてがなくなるべきだとは言っていない。あくまで県営公園であることを問題視している」と主張。撮影会の中止については、あくまで県および埼玉県公園緑地協会の判断であると強調した。
「主催者の動画見るとつらい。ぜひ、部長もみてほしい。公の施設でこういうことをすることが問題。指定管理と言えど県が指導監督する立場。これでは、このようなイベントに県がお墨付きを与えることになってしまう」


Ⅲ 時系列等


時系列
2023.1月ごろ :の過激な衣装やポーズを禁止するルールは今年1月に決定
2023.5月末:一般市民から問い合わせがくる
2023.6月時点:の未成年の出演にいたっては、それまでの利用規約に禁止する項目がなく、県民からのメールを受け、6月頭に急遽決まった
2023.6.6 日本共産党埼玉県議会が最初の中止申し入れを行う
2023.6.8    〃      が直接中止の申し入れを行う
2023.6.8 主催者に中止の旨が連絡される


 






今回の引用元

大野知事のツイッターhttps://twitter.com/oonomotohiro/status/1667125299505696768?s=20

埼玉新聞 

jーcast  


毎日

ENCOUNT

よろずー

デイリー

日本共産党埼玉県議会


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