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半導体に8000億円投資

前回↑の記事を書いたが、SBI証券の半導体への投資について取り上げる。宮城県大衡村に半導体工場をつくるとのことだが、投資額は8000億円超で、東北地盤の地方銀行は融資機会をうかがうとのこと。

要約文

SBIホールディングスは、金融を超えた事業展開を目指して、台湾の半導体大手PSMCと共同で宮城県大衡村に8000億円超を投じて半導体工場を建設することを発表しました。この工場は特に電気自動車(EV)や通信機器に使う半導体の生産を目指し、2027年の稼働開始を計画しています。資金調達はSBIの大きな挑戦となり、政府補助や地方銀行の融資が検討されていますが、新事業のリスクを理由に、地方銀行からの融資は容易ではない状況です。しかし、このプロジェクトは地方銀行の協力体制に変化をもたらし、SBIの「第4のメガバンク構想」によって地方銀行の支援と成長を促しています。半導体事業の成功はまだ不透明で、建設と技術者の確保には課題がありますが、SBIは非金融分野への進出を進めています。

日本での工場建設

日本の地方に半導体工場を含む様々な種類の工場建設が進んでいる理由はいくつかありますが、主要なポイントは次のとおりです:

1. **政府の支援**: 日本政府は半導体産業を国家戦略の中核と位置づけ、国内生産の強化を目指しています。政府からの補助金や税制優遇措置などの支援を背景に、企業は地方に工場を建設するインセンティブを得ています。

2. **地方創生**: 日本政府と地方自治体は、地方創生を推進しており、地方に新たな産業基盤を築くことで、地方経済を活性化させることを目指しています。工場建設は雇用創出や関連産業の誘致につながります。

3. **土地と人件費**: 地方では、土地コストが都市部に比べて低く抑えられることが多いです。また、人件費も相対的に安価であることが挙げられます。

4. **サプライチェーンの強化**: COVID-19パンデミックにより、サプライチェーンの脆弱性が明らかになりました。そのため、国内における生産拠点の確保と供給網の強化が重視されています。

5. **技術力の高い労働力**: 日本は技術力が高い労働力を有しており、特に高度な技術が求められる半導体産業においては、その利点が生かされます。

6. **環境配慮**: 日本の企業や政府は環境に配慮した事業運営を強化しており、地方での工場建設では、再生可能エネルギーの利用拡大やCO2排出量の削減など、持続可能な生産体制の構築が進められています。

これらの理由により、日本の地方における工場建設が進んでおり、特に半導体工場のような先端産業の拠点が増えている状況です。

感想

現在、世界中で半導体業界が盛り上がっていますが、次に注目される成長分野を予測してみたいと思います。個人的には、ヘルスケア技術(ヘルステック)が次の波を引き起こすと考えています。特に、個々の人に特化した遺伝子検査やデジタルヘルスが注目されるでしょう。多くの人が健康に関心を持っていますが、実際に積極的に取り組んでいる人はまだ少ないです。個々の人の健康管理を自動で行えるデバイスが登場すれば、その普及は加速すると思います。その時、オムロンは非常に強い立場にある企業になるかもしれません。
次の記事でオムロンについて考察したいと思う。

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