落ち込んだ時の対処法


#映画にまつわる思い出

今まで観た映画は数え切れず、正直観たかどうかも忘れてしまった作品もありますが、特に好きな映画「The Straight Story」は、今でも見終わった時の心境を覚えています。当時私は職場の環境に馴染めないことや、将来の不安などから悶々とした生活を送っていました。そんな私の心の拠り所は映画だけ。そしてそんな日々を送る中でこの映画と出会いました。
主人公アルヴィンはある日、10年前に喧嘩をして以来絶縁中だった兄が倒れたと連絡を受け、兄と和解するため500km以上離れた地で暮らす兄に会いに行こう思い立ちますが、車の免許もなく足腰も悪いアルヴィンに移動手段はなくまた、頑固で人の助けを借りたくないとの思いから、時速8kmのトラクターで行くことを決意します。そしてその道中色々な人々に出会うのですが、彼らに語るアルヴィンの言葉がシンプルだけど深く胸にささり、私は何度も泣いてしまいました。アルヴィンの「もう一度兄さんと星空を一緒に見たい」という言葉がとても印象的だったのですが、映画館を出て空を見上げ、瞬いていた星々を見た瞬間「私の悩みも、私の存在もなんて小さいんだろう」とすっと心が軽くなっていくのを感じました。「地球には星の数ほどの人がいて、それぞれが色々な悩みを抱えている中で、私の悩みなんてきっとたいしたことじゃない」と。この映画に出会って以来、ちょっと嫌なことがあったり落ち込んだりした時は星空を見上げるのが私のちょっとした習慣になっています

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