見出し画像

V100マンデッロの日本販売価格

264万円と220万円

ついにV100マンデッロ及びV100マンデッロSの販売価格が公表された。
先月、一体いつ上陸するんだマンデッロとして取り上げたが
モトグッツィ公式HPも更新され、値段と上陸時期が明らかになった。

まずは、その価格。
それぞれ下記の通りだ。
・V100マンデッロS:約2,640,000円
・V100マンデッロ:約2,200,000円
海外の販売価格を元に、テキトーに予想を立てたが
概ね近しい価格での発表となった。筆者的にはもう少し安く出てきてくれることを心のどこかでかなり祈っていたのだが、いずれもニアピン賞とドンピシャ賞であんまり嬉しくない言い当てになってしまった。

日本上陸時期については、6月頃と発表されており、梅雨ど真ん中で持ってくるみたい。モトグッツィ公式イベント系も一通り雨に襲われる実績があるので、なんかこう大丈夫か。雨降って地固まる狙いか?と不安になる。
販売不振の悲しい涙にならなきゃいいけど・・・と身も蓋もない事を思ったり・・・

写真出典:モトグッツィ本国公式サイト

なんにせよ、夏ごろにはV100マンデッロに出会う機会があるかもしれない。また、各ディーラーにも展示車両が順次展開されていくハズ。
一部情報筋では、高額車両故に試乗車はかなり限られるのではとも囁かれてこの辺は続報待ち。


競争力はどうか

以前にもV100マンデッロの価格について、他社であれこれ競合モデルが濃ゆい。と言った通り、今回はいくつかの他社モデルを1車種取り上げてV100と比較したいと思う。

表1:スペック比較 (数値は各社公式サイトより引用 未記載項目については別途海外サイト参照値)

大まかに2気筒以上3気筒未満で、背格好が似ており、ツアラー寄りのスポーツとかアドベンチャーの190万円~270万円のヤツを特に深い理由は無く並べている感じ。
相対的にV100マンデッロがどの辺に居るのか。というのをこれで見て貰って、あ~やっぱ高ぇなぁとなるぐらいにはエクスペンシブ(絶望)

表2:車体価格で高い順にソート

①車体価格順にソートしてみると、V100マンデッロSは特に高額。軒並み輸入海外ブランド四天王のハーレー、ドウカティ、トライアンフ、BMWを軒並み上回っていてウヒィ⤴
V100マンデッロの標準でようやくハーレーとトライアンフより安いといったところ。エンペラー・オブ・モーターサイクルのホンダが送り出すアフリカツインには、値段・信頼性・維持管理のしやすさで逆立ちしても勝てるハズも無く・・・・

表3:排気量当りの価格でソート

続いては②排気量当りとして、1cc/円でおいくらかを見てみよう。
MVアグスタは全然高くても、まぁアグスタだしな。んで、その次にV100Sが来てしまう。普通のV100も他のモデルより割高の様相。グッツィはここ数年のスモールブロック達が軒並み200万円以下が殆どだったため
この辺の価格差が市場にどう受け入れられるか・・・

表4:馬力当りの価格でソート

そして③馬力当りの価格ってことで、1ps/円はこんな感じ。
途端に馬力当りだとハーレーが割高になるけれど、ハーレーもアグスタも"高いのが普通"だし"価格もブランディングの一部"なので、違和感は無いのが当たり前。
こうやって見てみるとKTMはその動力性のがありながらかなりのバーゲンプライス、強い。これは人気が出る訳だ。お求めやすく、国産4気筒のハイパフォーマンスモデルから乗り換えても、馬力で全然見劣りしない。
トライアンフ、BMW、ドゥカティも軒並み馬力当りであっても、V100より安い・・・うーん、V100マンデッロの価格はセールス上、益々手厳しい事にならないか心配。


やっぱ高いよぉ

V100マンデッロ及びV100マンデッロSはやはり高い。
そう特に感じたことでしょう。色々な投資開発の回収も含むのかもしれないけれど、やっぱいきなり50万円~80万円も既存モデルからお高い所に出てこられると中々衝撃。BMWやドゥカティ、トライアンフ、ハーレーの価格帯をも一部超えていてビビる。

1400カリフォルニアでさえ200万ギリギリラインだったし、V100マンデッロはここ10年ぐらいのグッツィの中で明らかに高額モデル。
でも、エアロダイナミクスや新開発のコンパクトブロックなど、意欲的な装備とスペックを携えていることを好意的に受け取れば、この価格もさもありなんって感じ。
推し活と考えたら、これを買って、グッツィを盛り立ててこそグッツィスタ!って有言実行できたらカッコイイけど、筆者はお財布事情的に結構厳しい。
流石に頑張って無理して、V100マンデッロまでが限界、Sは無理(死)


他社からの乗り換えを獲得できるか

実際の所、グッツィスタは結構他社のモデルも持ってたりするし、ハーレーから乗り換えとか、ドゥカティから乗り換えとか、そういうオーナーさんも普通に居る。
BMWやトライアンフあたりが、鞍替えさせるのにはなんとなく車種カテゴリーとしては近いかもしれない。
それらを鞍替えさせるために、今まではスペックでだいぶ落ちても、値段の安さはグラつかせるのに有用な武器であったが
今回はスペックトントンで値段は割高、取扱店舗も少ないし、初物だからトラブルの懸念も結構ある。よってそれらを以てしても、乗り換えさせるほど魅力が相手に伝われば、自ずと数字は出るのかもしれない・・・が!

実際は知名度の低さも相まって、220万円出すなら、BMWやトライアンフだよね~って言われたら何も言い返せない。
イタリアンバイクのブランドの中でも、モトグッツィは有名じゃない順で数えた方がきっと早い。ぐやじい!!!!

だが、悲観してもしょうがない、V100はカッコイイ、カッコイイのだ!
高いけれど、グッツィのこれからの100年を祝うスペシャルな新型車種なのだ!
日本国内での売れ行きには、ピアッジオジャパンの手腕にかかっているし、もっと宣伝して多くを打ち出して欲しい。1秒でも多く、その手のバイクが好きそうな人にV100の姿がリーチできれば、悪い事ばかりじゃないハズだ!

Non lo so (知らんけど)

グッツィのこれからのためにも、V100は是非売れて欲しい・・・
価格的には散々厳しいってボヤいてきたけど、沢山売れてくれれば
V100をベースにもっとモデルの横展開などもあり得るかもしれない。
乗ってハマればグッツィはとてもいいバイクだ。
きっと自分だけの特別な1台になる。愛着を抱かせる事に関しては、世界のどの大メーカーにも負けてない。
独自のフィロソフィーがどのモデルにも一貫して流れているので、少しでも多くのライダーにV100の魅力が届くことを願うばかりだ。


購入すべきか?

ここまでネガな事ばかり並べといて、"買い"って言うんじゃねえよな?って思ってたりするだろうけど

買いです(無責任

モトグッツィの新世代をいち早く乗れるのは今しかないッッッ!
一般道に繰り出せば、その少なさからオーナーシップはビンビンに感じるであろうし、動力性能も今までのグッツィと比べればかなりハイスペック!
今までもう少しパワーがあれば、そう思っていたスモールブロックオーナーはV100を検討する余地が十二分にあるかと思う。
旧来のブッグブロックを愛してきた方は、今回のコンパクトブロックはかなり毛色が異なってくることと思われるので
実物に触れてみるのが、やはり良い判断基準になるかなと言わせて(逃げ

値段に関してグッツィスタ界隈でざわざわしているV100だけど、新しい世代を切り開くグッツィのニューモデル、暖かく見守って行こうじゃーないの。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?