首都高速はかつての川の上に建っている?
首都高速を走っていると何度か陸橋の下を潜るような場面に遭遇します。
あれ?なんだか川みたいだな?
そう思った方は大正解です!
なぜ首都高速の法定速度が60kmなのか、なぜ急カーブが連続しているのか………。
その答えはかつての川の上に首都高速が建設されているからです。
つまり写真にあるような陸橋のようなものは実は本物。かつては道路ではなくて水が流れていたのです。
首都高速は自動車専用道路
首都高速は高速道路とはいっても自動車専用道路に該当するので法定速度は一般道路と同じ60kmになります。
首都高速が川の上にある理由
1954年の東京オリンピック開幕に合わせて急ピッチで建設された歴史があり、その後も延長工事が続けられ今に至る流れとなっていますが、首都高速建設当初の最大の問題が敷地の確保でした。東京は当時から建物が密集しており、容易に取り壊せる状態ではありません。
そこで目をつけたのが川でした。川の上なら橋以外の構造物がないため、道路を簡単に敷くことができます。川の上にコンクリートで蓋をし、上層には高速道路(高架)を、地下空間には従来の川をそのまま残すことで排水機能を確保しました(つまり首都高速の下には今でも川が流れている)。
もちろん川の流れに沿って建造されているので必然的に急カーブが多くなります。首都高速のクネクネとしたカーブの連続はこうした要因からきているのです。ちなみに表参道の旧渋谷川遊歩道路も高級アパレル店が軒を並べることで有名ですが、実は今でも遊歩道の真下には渋谷川が流れています。
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