通訳の種類とは?自社で活用するための基礎知識

海外からの来訪者に対して、円滑なコミュニケーションを図るためのサービスと言えば、外国語を自国の言葉で言い換えてくれる通訳サービスを利用するのが一番の近道です。

しかし、通訳にはいくつかの種類があり、自分たちが求めている形式を取り入れなければ「あまり役に立たなかった……」なんてことにもなりかねません。
今回は自社に通訳サービスを取り入れるために、通訳の基礎知識について勉強していきましょう。

◇通訳の種類はどれくらいあるのか?
一口に「通訳」と言っても、その中には利用シーンや目的、専門性や話す状況などによってさまざまな形式の通訳が存在します。
自社で利用したい通訳というのは、商談でスムーズな会話を交わすことが目的なのか、来訪した海外からのクライアントをもてなすためのものなのか、利用する状況と目的をはっきりさせなければ的外れな通訳サービスを取り入れてしまうかもしれません。

通訳の種類には、大きく分けて5種類の形式が存在します。

■通訳の種類
・同時通訳
・逐次通訳
・ウィスパリング通訳
・アテンド通訳
・ライブ通訳

通訳を納得する形で活用するには、それぞれの通訳を目的によって使い分けることが重要です。
そこで、5種類の通訳方法の内容とよく使われる場面について解説していきたいと思います。
自社が求めている形式がどのような通訳なのかを一度確認しておきましょう。

【同時通訳の概要と利用シーン】

■同時通訳の概要
「同時通訳」とは、話し手が話しているペースとほぼ同じタイミングで訳出を行う通訳方法です。話し手にとっては通訳者を意識せずに話すことができる形式なので、自分のペースで発言できるメリットがあります。
同時通訳は非常に高度な技術と集中力が必要とされる形式で、通訳者は高い能力や、発言予測スキルを求められます。また、この形式は通訳者に対する負担が大きくなるため、通常2、3人の通訳者が10分~15分間隔で交代しながら通訳を続ける方法が一般的です。
同時通訳では、機材を利用しイヤホンに通訳者の音声を流したりテレビ放送に音声を乗せるため、通訳ブース・機材を用意する必要があります。

■同時通訳が役立つ利用シーン
同時通訳がとくに活用されているのは、多言語の通訳が必要な国際会議や、時間に制限がある講演会、テレビを通して視聴者にニュースを伝える放送通訳などが挙げられます。

【逐次通訳の概要と利用シーン】

■逐次通訳の概要
「逐次通訳」とは、話し手が通訳しやすい文節で会話を区切り、その都度、通訳者が訳出を行う形式の通訳方法です。
話し手が話す→通訳者が訳を話すという順番で話が進むため、同時通訳に比べると2倍時間がかかりますが、より正確な通訳が可能となるため需要が高い方法です。
通訳者は話し手が話している間、ノートを取りながら訳を行い、話を区切ったタイミングで通訳を伝えていきます。通訳の時間が半日程度の場合には1人、1日かかる場合は2人の通訳者が対応することが多くなります。

■逐次通訳が役立つ利用シーン
逐次通訳は時間がかかる半面、正確な通訳ができ、専門性の高い内容でも相手に伝わりやすいため企業間での商談・会議などに多く利用されます。
また、専門知識が必要なインタビューでの通訳にも利用されることが多いようです。

【ウィスパリング通訳の概要と利用シーン】

■ウィスパリング通訳の概要
「ウィスパリング通訳」は、同時通訳と同様に話し手が話すタイミングとほぼ同等のペースで訳出を行う通訳方法です。ただし、同時通訳とは違い、通訳者は通訳を必要としている対象のそばに座り、話し手の声を邪魔しない囁き程度の声で通訳をしていく形式となります。
通訳が必要な対象が数名の場合、各聞き手に専属の通訳者が付くことで、話し手の話を遮らず通訳を行えます。同時通訳とは違い専用のブースや機材を必要としない点もメリットの一つです。
ただし、周囲の他の話し声や環境音が通訳の声を邪魔する場合もあり、長時間の正確な通訳は難しいと言われています。

■ウィスパリング通訳が役立つ利用シーン
機材や設備を必要としない分、社内での会議や研修・意見交換会といったシーンに利用されやすいと言われています。比較的短い時間の通訳に利用されることが多い通訳方法です。

【アテンド通訳の概要と利用シーン】

■アテンド通訳の概要
「アテンド通訳」とはその名の通りアテンド=接待するための通訳と言われています。この方法は、来訪した外国人の方に対して仕事や移動・食事などの行動に同行し、相手の希望通りに物事が行えるようにサポートするという役目となります。
その役目は相手の希望によりさまざまで、買い物や食事の場での通訳から、移動をスムーズに行えるための通訳など臨機応変な対応が求められます。
長い時間、通訳を必要とする相手と行動をともにするため、専門用語や専門知識、高度な能力が必要というよりも、おもてなし精神やコミュニケーション能力が重要視されます。

■アテンド通訳が役立つ利用シーン
アテンド通訳はビジネス目的や買付・商談などで訪れた外国人の方に対して利用される通訳方法。場合によっては、観光で来訪した外国人の方に対してサービスを提供する場合もあります。

【ライブ通訳の概要と利用シーン】

■ライブ通訳の概要
「ライブ通訳」とは、最近増えているテレビ電話を利用した通訳方法の一種です。
この通訳では、通訳者が聞き手の行動に同行することは無く、聞き手が必要に応じて専用のオペレーションシステムに接続し、ライブ中継のように通訳を受け取れるようになります。
常に通訳者が傍にいるわけではないので、プライベートを尊重しながら通訳を活用でき、円滑なコミュニケーションを築くことが可能です。
また、商業施設の受付や飲食店・小売販売店などに専用のタブレットを設置しておけば、通訳者が常駐して対応しなくても済むので人件費を抑えながら通訳サービスを導入できるというメリットも存在します。

■ライブ通訳が役立つ利用シーン
ライブ通訳の多くは、観光目的で来訪した外国人の方や、ビジネス目的で来訪した方のプライベートで活用されます。
店頭での買い物、食事のメニュー通訳など日常的な会話の通訳が必要とされるシーンで活躍しています。


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※この記事は<https://live-tsuyaku.jp/>からの転載です。


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