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HyperDeck Shuttle HDでスロー再生しよう!

スポーツや解説のライブ配信をする際に必要になるのが、『スロー再生』。
RolandのP-20HDのようなインスタントリプレイヤーは、お財布に優しくありません。P-20HDは、リプレイ機能だけでなく、ペンで線が描けたりいろいろな機能があってほしい。。。ところですが、今日は、BMDのHyperDeck Shuttle HDを使ってお手軽にリプレイ再生をする方法をご紹介します。

HyperDeck Shuttle HD単体だと、スロー再生は、サーチダイヤルを使って手動でゆっくり再生させることができますが、手がつりそうになります。。。
そこで、ATEMとcompanionとStreamDeckを合わせてボタンを押すだけでスロー再生することができます。


companionを使って機器とStreamDeckをつなげる

まずは、ATEMとHyperDeck Shuttle HD(HDS)をcompanionを使って、StreamDeckに認識させます。ATEMとcompanionとStreamDeckの接続方法は、以下の記事をご参照ください。

ちょっと余計なものがはいっていますが、しっかり緑色のアイコン(レ点)がでればOKです。

companionに認識させた状態

companionにHDSのプリセットはありません

よく聞かれるのですが、下の画像のようにcompanionでHDSのボタンを配置しようとプリセットをみても出てきません。
ここでつまずく人が多いようです。

ATEMしかでてこない。。

HDSのボタン作成方法

HDSは、プリセットからではなく、自分で作ってボタン化します。
作成方法は、以下の通りです。

【STEP1】配置したい場所を選択して、空のボタンを配置

配置したい場所を選択したら、「Create button」のプルダウンの中から「Regular button」を選択して、空のボタンを作成します。

Regular buttonを選択
空のボタンを配置

【STEP2】ボタンの名前を付ける

まずは、HDSのSDカード内に入っているクリップ(映像)を自由に選択できるようにボタンを配置してみます。
これをやると、好きな映像をボタンを押すだけで呼び出せるようになります。ここでは、ボタンの名前を「Clip1」としてみます。

ボタンの名前を決める

【STEP3】ボタンを押したときの動作を設定する。

ボタンを押したときの動作を割り当てます。割り当て方法は、「Press actions」のフォルダマークをクリックします。そうすると下の画像のようにActionの一覧が見れるようになります。
ここで初めてhyperdeck_shuttleが出てきます。

やっとHyperDeck Shuttleを発見できます

これは、Shuttleだけでなく、HyperDeckも同じです。ATEM系もプリセットを使わずにここからActionを呼び出すこともできます。

hyperdeck_shuttle をクリックします。
すると、いろいろなActionがでてきます。

①再生したい動画を選択するボタンを作ってみる

今回のボタンの動作は、何の動画を再生させるかを指定します。
動画を選択するActionは、「Goto Clip」。
他にも、動画の頭出しをするActionや動画の最後に移動するAction等があります。

Goto Clipを選択

選択して、「Done(決定)」をクリックすると、Press actionsのところにGoto Clipが追加されます。下の画像の右下の部分の「Clip Number」に再生したい動画の番号を入力します。この番号は、ATEM Software Controlの出力の部分で確認できます。

動画の番号を指定

同じように、Clip2とClip3のボタンを作成していきます。
やり方は一緒で、ボタンの名前とClip Numberを変えただけです。

3つの動画を自由に選択できるボタン

②動画を再生するボタンを作ってみる

基本的な流れは一緒で、Actionでなにを選ぶかが違うだけです。
再生するボタンは、もちろん「Play」!

再生のActionは「Play」を選択
名前はstartにしてみました

③一時停止ボタンを作ってみる

再生ボタンができたらとりあえず一時停止ボタンも作ります。
基本的には同じ流れで、一時停止のActionは「Stop」。

一時停止のActionは「Stop」
一時停止ボタンの配置完了!

いよいよスロー再生ボタンを作ってみる

スロー再生といっても、やることはほぼ変わりません。
途中までは、再生ボタンを設置と同じです。
ボタンの名前を「Slow」にして、Actionで「Play」を選択します。
ここまでは、再生ボタン設置とまるっきり一緒です。

SlowボタンのActionを「Play」に設定

このままだと普通に再生されるだけですが、PressActionのところをよ~~く見てみると、Speedというパラメータがあります。

Speedパラメータを変えるだけw

このパラメータをお好みの速さに設定すれば、スロー再生ボタンの完成です!

とりあえず、30%
スロー再生ボタンの完成!

あとは、StreamDeckでボタンをポチポチ押すだけです!
Clip1を押して、startを押せば、通常再生。途中で、slowを押せば途中からスロー再生(30%)。と自由に操作できます!

StreamDeckで簡単操作!

まとめ

いかがでしたでしょうか?
HyperDeck Shuttleの本体にない機能をStreamDeckを使えば、一発で呼び出すことができます。ATEMシリーズもそうですが、本体のハードウェアでは呼び出せない機能が満載のBlackmagicの機器たちw
ぜひご活用ください!

もし、companionとStreamDeckがうまくつながらない場合は、下記をご参照ください。

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