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ATEM mini Pro等でネットワークセキュリティが高い会場で配信するには、MACアドレスの登録が必要な場合がある

先日、私立高校で100周年記念の式典を配信する業務をやらせていただきました。その際、学校のインターネット回線を使用したのですが、学校やオフィスでは、自宅のネットワークとは違い、セキュリティが高く、事前登録が必要な場合が多いです。
今回の場合は、事前に「MACアドレス」を登録して、回線使用を許可していただきました。この「MACアドレス」の取得方法を知らない人が多いようなので、記事にしてみました。
セキュリティは、今回の方法だけでなく、さまざまな方法がありますので、配信をする場合には、事前にネットワーク管理者と打ち合わせをしておきましょう!


MACアドレスとは

MACアドレスは、ネットワーク(インターネット)に接続できるすべてのハードウェアに割り当てられている世界で唯一の識別番号です。
パソコンはもちろんのこと、スマホや配信エンコーダ、PS5、Switch等、Wi-FiやLANポートが搭載されていれば、必ずMACアドレスを持っています。
MACアドレスは、世界で唯一無二のアドレスなので、どこにいってもかぶることはありません。
今回のように事前登録してネット接続の許可をもらう場合は、ほとんどの場合、自分が持ち込む機器のMACアドレスを提出し、事前登録をしてもらいます。

今回持ち込んだ機材の中でネット接続が必要な機材

持ち込んだ機材の中でネット接続(ネットワークを使用)する機材は、以下の機材です。

  • ノートパソコン(STREAMDECK/Youtube管理用)

  • BDM WebPresenter(メインストリーム用)

  • BMD ATEM mini Extreme ISO(バックアップストリーム用)

ノートパソコン

ノートパソコンは、BitFocus companion&STREAMDECK連携でATEM mini Extreme ISOを操作するためと、Youtubeの配信状況確認に使用。

Blackmagic Design Blackmagic Web Presenter HD

メインストリームのエンコーダーとして使用。

Blackmagic Design ATEM Mini Extreme ISO

スイッチャー兼バックアップストリーム用として使用。

ノートパソコンのMACアドレス取得方法

ノートパソコンのMACアドレスの取得方法は、ご存じの方も多いと思いますが念のため。
Windowsメインで説明します。
まずは、コマンドプロンプトを起動します。

コマンドプロンプト

以下のコマンドを入力し、ENTER。

ipconfig /all
ipconfig /all と入力

そうすると、パソコンにつながっているネットワーク機器の一覧が表示されます。

有線LANのMACアドレス

赤枠のイーサネット アダプターが有線LANポートの情報になります。
その中で物理アドレスの部分がMACアドレスとなります。
画像では伏せてありますが、AA-BB-CC-DD-EE-FFのような表記になっています。このMACアドレスは、個人情報のようなものなので、ネットに晒さないようにご注意ください。

Wi-FiのMACアドレス

Wi-Fiも別にMACアドレスを持っています。
そのままスクロースすると、Wireless LAN adapterという部分が出てきます。同じく物理アドレスのところが、MACアドレスです。

配信機器やゲーム機のMACアドレス取得方法

取得しなければいけないMACアドレスは、以下の2つの機器。

WEB Presenter HD
ATEM mini Pro

発見しやすいように、ネットワークにつないでいるものを上記の機器+パソコン1台にしておきます。
いっぱいつないでいると、どのMACアドレスがその機材かわかりにくくなります。

パソコンで、コマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを入力します。

arp -a
arp -a と入力

ENTERを押すと、ネットワーク上に存在するすべての機器のMACアドレスの一覧が表示されます。IPアドレスとMACアドレスのリストになるので、WEB PresenterもATEMもSetupアプリで取得したIPアドレスがわかるので、事前に調べておきましょう。

MACアドレス一覧

調べたMACアドレスを顧客に送り、事前登録してもらう

調べたMACアドレスをクライアントに送り事前登録をしてもらいましょう。配信当日に行うと、管理者が不在だったりしますので、余裕をもって行った方がいいです!
DHCPで自動でIPをもらえるようにするためには、MACアドレスの登録が必要になり、登録された機器にだけ、DHCPでIPアドレスが発行されます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
ネットワーク環境は、行く先々で異なります。自分の環境だけでなく、会場のネットワーク環境の把握も配信するためには必要になります。
ライバーたるもの、映像・配信・音響の知識+ネットワーク知識を持つ必要があります。
今回の情報が、みなさんのライブ配信の一助になればうれしいです!

よろしければ、無理のない範囲でサポートをお願いいたします! さまざまな配信機材の情報を発信していく活動費として活用させていただきます!