人付き合いに必要な「ノリを合わせる」とは


エピソード①

「僕は将来カフェをやりたいんです。まあ、今はまだ妄想してるだけですけど…笑

『本当にやりたいことなら、もう動いてるはずだよ。本当にやりたいなら、今日から「妄想してるだけ」とはもう言っちゃだめだぞ』

(本当にやりたいかは分からないし、
無鉄砲に始めちゃう方が失敗や無駄が増える可能性もあるし、現実的に構想も練ってるんだけどな…
でもこれはこの人の精神論であり、僕の発言のこの人なりの捉え方であり、この人の人生経験に基づく発言なんだろうな。
言葉通りに受け取り過ぎず、この人の目にはそう映ったということを参考にしよう)

「はーい」

エピソード②

「僕、もっと本音で話せる世の中になればいいのにって思うんですよ」

『そう?僕はそうは思わないけどなあ…。自分のプライベートな事とか全部正直に言わなきゃいけないとか嫌だよ。ある程度建前で会話できた方が楽だなあ』

(建前を全部否定してるつもりじゃなかったのにな…例えば転職するかどうか迷ってる時、今いる会社の上司とも真剣に相談できた方がよりちゃんと結論を出せて、それはうちの会社にもプラスになるし、考えた結果転職しないことにしたら本気でまた弊社のために頑張るつもりなのに、一度それを他人に話したらこいつ転職する気なんだーって思われて、印象悪くなって、扱いも悪くなったりするのが嫌だ。言葉以上の意味は無いのに言葉以上の意味を勝手に読まれるのが嫌って言いたかったんだけどな…でもこらは僕の言葉が足りなかったな…)

「確かにそれもありますね…。多分、僕は建前で会話することに苦手意識があるからこんな風に考えがちなのかもと思いました笑」

エピソード③

「将来カフェをやりたいんです。40歳で始めます。そのために今こんなことをしてます」

『やめた方がいいぞ?経験も無いんだろ?このご時世個人の飲食業なんてめちゃくちゃ厳しいぞ?』

(ほら断言したらこう言われるじゃん〜だから妄想だけって言ってたんだよ〜
でもこれは僕の発言を言葉通り受け取った相手の素朴な感想なんだろうな…本人は押し付けてるつもりなんて無いんだろうな…僕が勝手に押し付けられてると思うから凹むんだよな…
これも間に受けすぎずに適当に長そう)

「まあそうですよね…笑、実際本当にやるか分からないですけど、そんな風に妄想しながら色々考えてると楽しくて、それだけでも良かったなって思ってます」

思うこと


言葉って「相手がどう捉えたか」が全てになっちゃうよな。
自分の意図と違った風に捉えられても、
その人にはそう映ったんだな、
その人の"言語"ではそういう風に翻訳されたんだな、
って思うしかないな。それも一つの知見だし。

でも

でもちょっと待って、どうして僕ばかり妥協してるの?
相手が「りぶの価値観から生み出された発言なんだろうな」って受け入れてくれてもよくない?
どうして相手は自分の言語で好き勝手にボールを返して、僕がそれを取りに行かなきゃいけないの?

でも、相手は相手なりに妥協してるのかもしれないよな。
ひょっとしたら「りぶの価値観から生み出された発言なんだな。だとしたら、今のりぶ君にはこういう言葉をかけてあげるのがいいだろうな」
って所まで考えてくれてる可能性もあるよな。
それは僕には分からないし、解明できない。
でもそうだとしたら、僕はとんだ被害妄想をひてるよな。
それが分からない以上、やっぱり僕は相手の発言を相手の発言として受け止めるのが1番だな。

まあ、相手が本当に何も考えてない可能性もあるけど笑
少なくとも僕は、だいぶ考え過ぎるタイプだからな。

「ノリが合う」とは


考えずとも言葉の捉え方が一致して、スムーズに会話できる相手が「ノリが合う相手」なんだろうな。

ノリなんて合う方が珍しいのか、
僕が少数派なだけなのかは分からないけど、
ノリが合う相手に出会うのは難しい。
だから他人と関わるには「ノリを合わせる」もしくは「ノリを合わせてもらう」ことが必要。

でも「ノリを合わせてもらう」には、
この人にノリを合わせたい!って思われるような特別な魅力が必要だから、
やっぱり大抵の人は「ノリを合わせる」術を覚えていかなきゃいけないんだと思う。

僕の苦手なタイプ

ノリを合わせるのが得意な人はいる。
相手に求められてる通りに振る舞える人。
でも、僕はそういう人がめちゃくちゃ苦手だと思うケースがある。
それは、その人の辞書に僕みたいなパターンがない場合。
「りぶ君も"マジョリティの25歳男性"と同じようにこういう価値観なんだろ、こういうのが好きなんだろ」
というノリで来られて、僕がそれと違う場合、
めちゃくちゃ会話が苦痛に感じる。

だから、我流でサバサバしてるような人の方が僕は心を開きやすいのかもしれない。
勿論、本当に誰とも合わせられる聖人みたいな人もいるけど。

でも、そういう苦手な人も、決して悪気があるわけじゃないはず。
その人なりに、そうやって自分を守ってきたんだと思う。
頭ごなしに苦手って言って振り払わずに、そういう風に思えたらいいなって思ったりもする。

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