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【10/20ちょっとだけ補足】SELECTION PROJECT 感想雑談 #3 アニメストーリー・総評編・まとめ

続いて、アニメストーリー本編やコンテンツとしての総評についての感想を話していきましょうか。(ヘッダー画像は11話の結束シーン。第1弾メインビジュアルを意識させてくる構図を見せてくるのほんとずるいですよね。)

※留意事項等があるので先に#1を読むことをおすすめします。

キャラクター語りをしている#2もどうぞ。


アニメストーリー

描写や雰囲気、空気感

今作は昨今の作品に多い日常の中でアイドル活動を描くという形式ではない、オーディション・リアリティショーという場でストーリーが展開されるという特殊な作品となっております。
必然的にシリアスベースの作品というか、通常のこのジャンルのアニメよりリアリティ方面がつよい作品なのですが、「アイドル」になる前の少女たちが自分自身やメンバー、「アイドル」としての舞台に緊張感を持ちながら向き合うという部分が重点的に描くことができていてこういうのもあるのかとなりましたね。ギャグテイスト含めて、リアリティ寄りの世界観ではあるけど空想の世界っていう境界線を雰囲気に関してはうまく活かせていた気がして、個人的にはかなり好きです。

なんというか、夢への熱量だったりの演出がうまくて好きだなという。

来栖セイラが背中を押すシーンだったり、「完コピ」に「個性を活かす」という解答をぶつけてきたり、おしるこジュンの「1枚も売れなかった、いろんなアイドルのやり方がある」だったり、細かいところからも作品のテーマを感じられるようになっていてそこも好きなところ。

撮影処理などの演出をたくみに駆使した、画面の色温度やもやからの情景の演出も最高でしたね。

キャラクターの関わり合いに関しても、アイドルアニメというとギスギスといった緊張した雰囲気が定番となっており、特にオーディションはキャラクター同士の闘いであるわけで、ギスギス要素なども心配されたのですが、マイナス方面でのギスギスした雰囲気もひっぱらなくしたうえで、そういった雰囲気からそれぞれのメンバー個人個人の、それぞれ違った価値観や文化、経験から生まれた個性のピースを活かし、問題を解決して結託させていくという構図がうまいなと思いました。

キャラクターの味わい方

従来のアイドルアニメをはじめとした成長や活躍を重点的に映していくアニメは、個人の当番回を用意してその回の中でキャラクターをじっくり掘り下げていくという形を取ることが多いと思うのですが、このアニメでは当番回がはっきり存在せずに、ユニット回やあるキャラクターに重点を置いた回で同時に別のキャラクターを掘り下げると言った方式をとっているアニメでした。

この作品、基本的にはSuzu☆Renaのストーリーなんですが、あえて他のキャラの方向を向いてみると同じ空間でそのキャラの意思や行動の変化などがしっかり見えたり裏で同時に何かを苦闘したりして成長している。というカメラの置き方や情景の描き方が逸脱して凄いし、面白いところだと思いましたね。

わかりやすい例でいえば、キャラクター編に書いた8話~10話でのみんなで進む道を選びぬくを凪咲や「アイドル」になりきるための野土香の葛藤とかですかね。玲那と鈴音の姉とSELECTION PROJECTへの葛藤の裏で彼女たちにも彼女たちなりのストーリーがあるという。

作品を見れば見るほど、キャラクターの深いところ、いろいろな面まで掘り下げることができ、味が出て楽しめるのは、この作品で「楽曲」など並ぶ、いやそれを超えるような魅力だと思いましたね。Suzu☆Renaメインのストーリーを見たあとで2周目以降で別のキャラクターに目を向けて掘り下げるのが本当に楽しい。

SELECT(えらぶ)という真テーマ

これ面白いですよね。この物語ってチアーズ(アイドルのファン)もアイドルも誰もがなにかしらの「選択」を強いられていて、選択肢の中からそれを選んだり、或いは新たな選択肢を選んでそれを乗り越えていく話なんですよね。
チアーズがアイドルをSELECTION(えらぶ)ということがベースになっているのも勿論、来栖セイラにしても美山鈴音へ夢を諦めない道を示す為にSELECTION辞退を選んだり、本編でメインで語られる美山鈴音や花野井玲那以外のアイドルもなにかしらの選択を強いられており、それを乗り越える物語なんですよね。

キャラデザがかわいい

キャラデザがかわいい。個人的な性癖なのもあるんでしょうけど個人的にアイドルアニメの中で一番かわいい気がします。なんというかひきこまれるかわいさ。

ヘアアレンジや衣装アレンジなども魅力ですよね。ソシャゲになってるアイドル系作品顔負けですよ。
今後もちょくちょくいろいろな衣装見られたらなーとか思ってしまう…

続いてネガティブ寄りの感想になります。

話のテーマがブレブレ(に感じてしまう)

まずはこれですね。

一応一貫としたテーマ(根本さんがNewtypeのスタッフ座談会企画でおっしゃっていたように誰かのためではなくまずは自分を磨くだったり、これは自分が読み取っただけなのですがなにかしらを「選ぶ」だったり)自体はあるのですが、全体的に見ると、テーマが揺れに揺れすぎており、方向性がはっきりしていないと感じてしまう内容や展開だったな印象がかなり強いです。雰囲気という点ではリアリティと空想の境界をうまく活かせていたとは行ったのですが、そこの良さを脚本が活かせていない気がしたなという…

個人的に大きくひっかかったのが、7話→8話(最終審査)の展開。プロ意識を持つ為とはいえ、エールによってチアーズとアイドルがお互い支え合っているという話をした直後に、最終予選でチアーズによるエールなしでの選考をしようという展開にしてしまったところですね。

エールとチアーズの関係もテーマの1つだと思っているので、それについてがよくわからなくなってしまったというか。確かに9-tieというグループで向かう選択をあえて選ぶという展開にするためにはこうする以外のストーリーを作るのは難しいかもしれないけれど、もう少しうまくやれたのではないかなあと。

最終的に11話で、根っからのファンや地元のファンや家族だったり、番組から彼女たちを知ってくれて「セルフアイドルプロジェクト」として活動し始めた彼女たちを応援してくれる人だったり、選考の途中で落ちてしまったけれど彼女たちを応援してくれる人だったり、アイドルとチアーズ(ファン)の関係性は綺麗に描くことができたものの、番組の運営側が番組自体のテーマを裏切っちゃうのは違和感があったなとは思いました。

まぁでも、これについてはあとの展開がわからずドキドキし続けていたという楽しさもあったし、この展開がないと、9人で歌うという選択をあえて選ぶために全員辞退してセルフアイドルとして頑張るという熱い展開もなかったわけだし、これはこれでいいんじゃないかとは思えなくもないわけですけども…うーむ…(7年も続いている番組でしかもイレギュラーなことが起こっていると考えると、少し番組の運営がグダっちゃうのもそれはそれでリアルかもしれませんしね。)

前日譚とキャラ掘り下げ

この作品、コミカライズで各キャラのきっかけやアイドルになる前の姿を描き、掘り下げるということをしているのですが、あまりにも本編で描かれていないことが多すぎて、コミカライズを見ないと大半のキャラクターの生い立ちや素顔がわかりにくいだけに、キャラクターの個性や持っている想い、そこからの成長をコミカライズを読んでいない人には最大限に楽しんでもらえないのではないかと思いましたね。

これはあくまで完全な主観なのですが、1話の掴みが弱かったというか、暗い物語という印象が強く、実際それで視聴を切ったという人も一定数見かけるので、本編開始前のアニメの時点で各キャラにそういう描写を挟む。ということをしても掴みという観点で見ても良かったかなと思っています。
掴みの時点でこの作品の良さが引き出せていな気がしたので。

掘り下げられていないキャラクターがいる

あえて別の方向を向いて掘り下げにいくとキャラクターそれぞれのストーリーが味わえて楽しいとさきほど書いたのですが、キャラクターによっては描写が多いキャラクターと少ないキャラクター(特に山鹿栞や淀川逢生)に明白にわかれており、そこは残念な点ではありましたね。

小泉詩あたりの子役からの成長だったりはこのオーディション内で掘り下げると不自然なところもあるからあえて掘り下げなかったのは良かったとは思っているのですが、この二人はもう少し掘り下げられたんじゃないかなとは思いますよね。

リアリティショーとこの形式のアニメの相性

今作で扱われているリアリティショーという題材についてなのですが、こういった形式のアニメとは相性が悪いなというか、扱いが難しいなと感じました。

ネットや番組として放送されていているので、必然的に映せないドラマができてしまったりしてしまうのが相性悪いなという。

少女たちの絡みから来る気づきだったり(5話のマーマの気づきのエピソードはそこが面白いところであるのに)、心臓移植などプライベートでデリケートな部分は隠さないといけなかったり、カメラに映っていないけど重要な場面というものがあまりにも多く、それにより、アニメ番組としてセレプロという世界を見る私たちと、その作品の世界内で「SELECTION PROJECT」という番組を見ている人だと見ているものや、知っている事実や、それによる感情に大きな乖離が生まれてしまって没入感が削がれてしまうと思いましたね。
リアリティショー要素は必要だったのか。というとチアーズの要素を活かすにはリアリティショーって絶好の要素だった気はするので扱い難しいですよね。

【NEW!】11話ラスト~13話の違和感・蛇足感

個人的には一番の懸念点。
覚悟を決めて辞退を選んだ9人がオーディションへの復帰を即決したのにも違和感を持ちましたし、ストーリースピードや空気感にもただただ強引さを感じてしまってあんまり良い印象がないです。

運営やサニーさん側の意図やそこからくる行動があっていなかったり、ここまで丁寧に描かれていたメインキャラクターの感情変化もかなり強引さを感じてしまいました。

最後の展開が制作陣側にも覚悟を決めて「リアリティショー・オーディション」というテーマをリベリオンしてほしかったなぁと思いましたね。

あと美山鈴音の身体の設定に頼り過ぎなんじゃないかなも思ってしまったり…


コンテンツを総合的に見てみて

チアーズとコンテンツの切り口、二次創作の話とか

セレプロを見て、というかチアーズ(作品のファンの総評としても使われる)と繋がってみていろんな切り口でコンテンツって楽しめるということを再確認させられました。そしてそこから別の側面のファンにもなれる。楽曲派の方もいるし、キャラデザの先生経由(語るツイッタスペースとかやってて言語化オタクすげえ…ってなってる)、声優さん経由の方も、私のように劇伴だったり監督経由(恋アス大好きマンで流れてきた)の方もいるしね。

いろんな切り口のチアーズが一箇所に集まることによって他の別の切り口でさらに作品の良さを知ることができるっていいよなあって改めて思いました。そこ経由で他の側面のチアーズにもなれるんですね。(逆に言えばそれほどあらゆる要素で楽しみがいがあるコンテンツということでもありますね。)

例えば、声優さんに関してだと、SMAの3人や岩橋さんはほかコンテンツで触れることがあり知っていたのですが、他の方はほとんど知りませんでした。でも、触れてくにつれて今はガチ恋勢になってしまったんですよね。まさかここまでのめり込むことになるとは思ってませんでした。その話を1st後に知り合ったチアーズのフォロワーとかに話したら別の活動の曲や話を浴びせられてさらに沼に沈められている今日この頃です。
最近予定がきつめなせいでトークイベントを断念してしまったのを物凄く悔しいですね…
(同時期に放送開始された某番組のせいで白河みずなさんガチ恋オタクになりかけている…ノンピリオドを聴け!)

それ関連でもうひとつ、なにかしらのアウトプット増えてほしいですね…レポートとか、二次創作(FAとかSSとか)増えてほしいです。

スペースをやっていたチアーズの方もおっしゃっていたのですが、レポートの雰囲気とか二次創作経由でキャラをみて原作を見てくれる。そうすることで、そこから原作から他の側面に触れて推せるし、そうすることで私達ももっと作品にのめり込める。また、新規も増えてコンテンツを賑やかにすることができると思っております。

先程も語ったように、この作品ってキャラクターを自分から掘り下げるのも大きな醍醐味であり、そこから広げていくことによる二次創作がとても映えると思うんですよね。SSだったりコミック形式の同人誌だったり…もっとチアーズのいろいろな解釈や妄想を覗いてみたいなぁという…

二次創作界隈に足を突っ込んでいることのほうが多いオタクだからこういうことを感じてしまったのかもしれないのですが、二次創作にぴったりじゃない?この作品。キャラクターの深いところ、いろいろな面まで掘り下げることができ、味が出て楽しめる作品なんて二次創作にぴったりすぎるでしょ。

自分であまり掘り下げることのできなかったキャラクターについての話も他のチアーズから聞きたいですね。

弾いてみたとかもいいかもしれません。濱栗広海役の南雲さんのアレンジとかの続きを考えるとか私はやってる。まだ脳内なのでDTMやる時間ください。

楽曲

1stライブのときに深夜テンションで語ったのでここで大きく語ることはしませんが、いろいろなジャンルの曲があって面白いなという印象が強かったです。特典CDを含めるとアイドルアニメどころか現代のアニメでは絶対聞かないだろっていうジャンルの曲もありますしね。
SELECTION HEROINEとかNaked Blueみたいないかにもアイドルって曲もあると思えば、Masqueradeとかミッドナイトなダンスミュージックをアイドルアニメの特典で聞くとは思わないし、SPARKRASHやPARTY×PARTYとかも今だとあんまり聞かない曲調だし(P×Pとかバブル臭するというか。ああいうのユーロビートっていうの?バブルの頃には生まれてすら無いけど)
なんならOPテーマのGlorious Daysだってアイドルアニメの楽曲にしては異質ですしね。

あとそんないろいろなジャンルの曲があふれる中、「いつか かなう 夢」が普通なアイドル楽曲っていう雰囲気を出してるのもすき。アイドルを目指している少女達がアイドル楽曲をオマージュして作った曲って感じがして映えてますよね。

特典曲の「Masquerade」なども歌詞を見るとSuzu☆Renaにとってのオーディションのことを歌っていて、デビュー後にオーディションのときの想いを思い出しながら玲那と鈴音が歌詞書いたのかなとかいう想像も膨らんでまたいい。

まぁ個人的に一番好きな曲は楽しく乗れるロックな「爆進FiRE SESSION」なんですけども…サビに入るところで一気に盛り上がるところが好きです。クラップとかも好き。

特典曲も良すぎるので(個人的には特典曲のほうが好き)ちょっと経ったらサブスク開放とかして欲しい願望。

セレプロちゃんっ!

セレプロを語る上で欠かせないのがやっぱり「セレプロちゃんっ!」ですよね。

所謂公式派生4コマなのですが、なんというか味があってこの手の4コマだと一番好き。

ぶっとび具合に味があるというか、シュールの最先端を往くシュールというか…且つ丁度いい甘さ辛さ歯ごたえで食べてて美味しい4コマですよね。馬車道のミートソーススパゲッティみたいな。

放送中は本編連携の更新だったのですが、本当に毎週の楽しみでしたね。

相変わらずすずれなも尊いですしね。ありがとうございます。

あとなんか途中途中で出てくる本編に出てこない謎キャラのカオスさもよい。なんというか某るーみっく作品の端っことかに出てくるよくわからないキャラとか玄馬とかあの辺のカオスさ。

セレプロちゃんっ!を集めた本が出版されたら絶対に買いますね。

後あまり知られていないのですが、もけお先生は放送中に個人アカウントでセレプロちゃんっ!とは異なるセレプロのファンアートを描かれていたりするのでそちらも要チェックです。

アイドルアニメと青春群像劇とオリジナルアニメ、あるいはアイドルと推し活とオーディションの話

日常としてアイドル活動を行い、続けていくという作品というより、オーディションからデビューまでを描こうというコンセプトの作品なので、物語としてはきれいに終止符を打てたなという印象です。

キャラクターの全ての部分の掘り下げなどをあえて行わなかったりして、オーディション内だからこそできる成長の物語を進めることを優先してくれたこと自体はかなり好印象でした。(とはいえキャラクターのもともと持っている設定や魅力を活かせていないと思ったのは先程も書いたとおりですが)

また、大概の最近のこのようなジャンルの作品って、アイドル活動だったりバンド活動などを「日常」として行っている作品が多い中、あるテーマがなにかしらあってそのテーマに関する短い期間があってそのなかで集中的に登場人物がいろいろな経験をして成長していく作品ってこういったジャンルの作品だとなかなか見ないなという。
単体完結型のオリジナルアニメ作品特有の「ある夏が私達を変えた」みたいな作品ですね。あるいはハレの日、特別な日の中でなにかを得る作品という言い方もできるかな。それこそライブじゃないけど。他のコンテンツになにかしらを繋げなければいけないメディアミックス主体やシリーズものの作品だとあまりできないテーマでもあるので、オリジナルアニメだからこその作品とも言えますね。こういう作品、たまにちょこちょこ出てきてほしい。

「ラブライブ」シリーズ(虹やスクフェス、バーチャルなどの小数ナンバリングポジの作品を除く)もそんな感じではあるのですが、あっちは全国大会と重ねる部活ものとしての側面が大きい中、この作品では一般アイドルのオーディションというテーマに緊張感優先でうちこんでいるというのも面白いところ。

また、1stライブをアニメ最終話の延長線上のものとして開催したのも没入感がいい感じに得られて最高でしたね。

ただ、本当に個人的な感想なんですけど、正直な話、これらは諸刃の剣なところも大きいなとも思いました。

他媒体でのコンテンツへ繋ぐ為の立ち位置のアニメが多い「アイドル」、「青春群像劇メディアミックス」でありながら、アニメで単体完結する、きれいにまとまってしまうオリジナルアニメ作品をやってしまったせいで、自分の中でこのコンテンツをどう扱えばいいのかの判定がよくわからなくなっている人は一定数いるはずなんですよね。私もそうですし。

逆にいえば、アイドルをテーマにしたオリジナルアニメだからこそ、後日譚OVAなりコミカライズなりと一緒に合わせてライブや新曲などの展開もできると思うんですね。
それこそ数年後のBD BOX発売とかそういうときに、そういったことがあったら感動するしあってほしいなと思ってますね。

まぁできることなら、BD BOXどころかできることならプロジェクト復活してほんとうにできるだけの周期でいいからちょくちょく姿を見せてほしいけどね。

セレプロという作品、あのGlorious Daysをジャンプ台として、そこから羽ばたいて輝いてほしいなという感情が、キャラクターとしての9-tieのデビューと、フレッシュなキャスト・スタッフに重なってしまうつくりになっているので、ちょくちょく成長を見続けていきたいんですよね…
とんでもない逸材を揃えた声優さんも、スタッフの方々もどんどん別の作品に関わってステップアップしているわけですし…

キャラクターもバックボーンというか事情なども掘り下げられるところ、というか掘り下げて欲しいところもまだ残っていますし、アイドルになってからの彼女たちのエピソードも少しだけでいいので覗いてみたいなとも思っています。なにかしらの媒体で後日譚はみてみたいなとは思いますね。(前日譚コミカライズもあるし後日譚コミカライズとかドラマCDが欲しい。お疲れ様本とかでもいいので…

でもさ…一区切りとか早すぎたんじゃないの…?

とはいえいくら大人の事情や売上が微妙だったりしたとしても、やっぱり一区切りというか損切りは早すぎるなとは思いましたね。

アニメ放送前のTikTok一問一答!!Q&A企画LIVE配信動画だったり、公式サイトのURLにある"live1.html"だったりからわかる2nd Live以降のメディア展開の可能性から、このプロジェクトには力を入れる予定であった様子が見られたのに、放送が始まってからの宣伝方法・経営判断などがオリジナルメディアミックス向けのコンテンツの宣伝方法・経営判断ではなく、他の原作ありアニメとなんら変わらなかったところが少しひっかかったところではあります。そこのところはもう少し頑張ってほしかったなと思います。

SELECTION PROJECT公式サイトよりスクリーンショットを切り取り
(c)SELECTION PROJECT PARTNERS

例えば再放送とかはできたんじゃないかなと。
別の作品の名前を出すのはよくないのかもしれませんが「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」や「IDOLY PRIDE」といったTVでの再放送をバンバンうっている作品は、そこでもファンの数を増やしている印象です。
これらの作品にはゲームなどの他媒体はあるとはいえTV放送もファンを増やすきっかけのひとつになっているとは思います。実際そういう人をちょくちょく見かけますしね。絵師さんなどの話を横から聞いていても。サブスクのこの時代ですが、意外とTV放送って効果あると思うんですよ。たまたまテレビつけたらやっていて見てしまうとか、好きな番組が近くにあったから見てしまったらハマったとか、リアタイの話題性とか。そのうえこのプロジェクトに関してはメインのコンテンツ形態がアニメのみだったりするのでなおさら再放送をするべきだったのでは無いかなと思います。

再放送はあくまで一例で、他の何かしらの方法でももう少しうまくこの作品を広められたと思うんですよね。刺さる人はもっといるはずなので、もっとこの辺を頑張ってほしかったとは思いましたね。
あとせっかくフレッシュな声優さんを売り出す作品にもなるのに、そういう点でも途中で止めてしまうのはもったいないなと思いました。

声優さんも売れてきてますし、それでスケジュールが合わないとかであればそれはそれですごい嬉しいですけどね。


まとめ

題材も新鮮だし、面白いところは本当に面白いし感動するところは本当に感動するし、見れば見るほどキャラクターやテーマへの理解度もどんどん上がるしで、どんどん掘り下げたくなるいわゆるスルメ作品ではあるのですが、脚本など部分部分に腑に落ちない部分がかなり多く、その穴もかなり大きいため、違和感を拭えないままで作品を思いっきり楽しむことができなかったなという印象がかなり大きくなってしまいました。

キャラクターデザインも最高だし、楽曲、コミカライズなどのメディアミックス作画や演出もここまで凝っていて、かつスタッフやキャストさんにも愛されている作品であり、思わず愛してしまう作品で、トータルで見るとかなり好きな作品だし、応援し続けたいなと思いました。

だからこそ粗な部分がたいへん惜しく悔しい作品だったとも思ってしまいます。

まだ語りきれいていないなという部分もあるので時間ができたら個人的に好きなエピソードや音楽について細かく語っていきたいですね。
特に好きな話数である4話とか5話とか10話のここが大好きなんだとか、劇伴メインテーマのフレーズを情景によってアレンジしてるのが性癖ポイントだとかそういう。

以上で感想は終わりです。ここまで読んでくださりありがとうございました。

live_kuroneko (これでやっと他の方の感想noteが読めるようになる…)(って書いたのが4月はじめなんでもう我慢できずにイベントレポートとかいくつか読んじゃったけどね)

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