読書ノート 日本の私鉄

 読みました。「日本の私鉄」和久田康雄
岩波新書
鉄分の薄いテツにもとてもわかりやすくて、日本の鉄道の発展を大局的につかめる本だった。
書かれたのが1981年で、当時はこのように思われていたのかへーーーってことも書いてある。面白い。
このへんの産業史をテーマに大河ドラマを製作してくれたら見るんだがなぁ。30年後くらいには、大河ドラマ・五島慶太とか、藍川清成とか?!
以下、面白かったところ。
・1980年代人車鉄道は全国に20社ほどあった。
 人車鉄道、小さな箱に乗った人を人が引っ張る?!という乗り物だったのね。。トロッコって感じか。
・日本で最初の電車は、京都電気軌道(のちの京都市電)で、琵琶湖疎水、蹴上の水力発電による電力を活用して開設される。
電力が普及していなかった当時は、発電所も地域で自前で建設していた。鉄道事業も行い副業で電力事業も行う・・。
あー、そうだよねって思った。
鉄道と電源開発にまつわる疑獄事件が地域の歴史で出てきたりするのはそういうことか・・と思った。
・1979年に開業した名鉄の豊田新線赤池ー梅坪間は、東急の田園都市線にも匹敵する意欲的な民間プロジェクトであるが・・などと書いてあり(1981年当時)、そうなの?!そんな気配が全くないのだが。。なんでうまくいかなかったんだろう。

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