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「虹色まお」登場!Cubism 4.2対応のサンプルモデルを公開!

こんにちは、Live2D開発チームです。
先日新たなサンプルモデル”虹色まお”が公開されました!
虹色まおはCubism 4.2で搭載された新機能の使い方を広めるために生まれました。
皆さんは虹色まおをダウンロードしてみましたか?
まだの方は、以下のURLからダウンロードしてみてください!

Cubism SDKにも対応しているので、nizima LIVEでも動かすことができます。
nizima LIVE(v 1.1.3 beta2 以降)にもサンプルモデルとして実装されているので、ぜひ使ってみてください!

今回は虹色まおの見どころや新機能の使用例について紹介します。

虹色まおとは?

さて、虹色まおとは一体どんなキャラクターなのか?
虹色まおのプロフィールを紹介します!

魔法が存在する現代の世界に住んでいて、おばあちゃんから帽子と杖を受け継いで魔法使いとして活動しています。
魔法はインクを使って空中に絵を描くことで発動して、回復魔法を使うことができるようです。
杖や服にCubismのロゴが入っていたり、髪の色がLive2Dカラーになっているところがポイントです!

新機能盛りだくさん!モデル紹介!

新機能がどのように虹色まおに使われているか紹介します!

ブレンドシェイプを使って母音の表現を!
まずはブレンドシェイプを使っている箇所をお見せします!
表情の作成では、口と顎を母音ごとにブレンドシェイプ用のパラメータで作成しています。
ブレンドシェイプを使用することで、パラメータの掛け合わせの数を気にせずにモデリングすることができるので、口の形状をたくさん作れますね!
口を閉じた状態の上がり口、下がり口、むくれ口の3つも合わせて作成しています。

口のフォームが破綻してしまったときには…
ブレンドシェイプを複数同時に使用したときに形状が破綻する場合がありますが、重みの制限設定で回避することができます。
例えばブレンドシェイプの「あ」は「いうえお」のいずれかのパラメータが1.0になっている時、「あ」の重みの制限が0%になるようにグラフで設定して破綻を抑えています。
この設定によって、あいうえおと閉じ口で優先度が決まる作りになっています。

ブレンドシェイプの重みの制限設定について詳しく知りたい方はこちら!

眉毛や揺れものにもブレンドシェイプが使える!
眉毛のデフォーマにもブレンドシェイプを使っていて、1つのデフォーマに角度と上下左右を設定しています。
また、揺れもののディテールをアートメッシュで調整するために、髪やリボンの揺れにもブレンドシェイプを使っています。
すでに角度XYのパラメータがあるアートメッシュに、さらに揺れの動きをつけたい!というような場合にもブレンドシェイプが便利です!

乗算色・スクリーン色で魔法をカラフルに!
虹色まおは魔法を使うキャラクターなので、魔法エフェクトに乗算色・スクリーン色をふんだんに使用してカラフルにしています。
例えば、ハートのアートメッシュの色をゲーミングカラーにしたり、デフォーマに適用して全体の色を変えています。

ハートでは、色を変えるパラメータに7つキーを追加して、0.0〜30.0でちょうどカラーサークルが一周するように色を設定しています。

また、回復魔法の光エフェクトではパラメータが0.0の時、乗算色を黒、スクリーン色を白にして光の色を白にしています。
そして、パラメータが30.0の時にスクリーン色だけ変えて遷移した時の色の変わり方がくすまないようにしつつ、カラフルにしています。

ぜひ皆さんの手元でもサンプルモデルのエフェクトの色を自分好みに変えてみてください!

【TIPS!虹色まおの組み込み用データでは…】

目の表情でおかしくなった時の対処法
組み込み用データでは目を閉じている表情を選択している時に目の開閉が1.2になるモーション(special_01とspecial_02)を再生すると、目の開閉が0.0だと半目になってしまうので、-0.2にして目が閉じきるようにしています。

ただし、-0.2は目の開閉のパラメータの最小値を超える数値なので、Viewerのテキストフィールドでしか設定できません。
-0.2にすることで、表情変化が目だけ早く変化し終えてしまうというデメリットもあります。
表情で同じような状況で困ったときには、参考にしてみてください!

おわりに

いかがでしたでしょうか?
虹色まおの魅力が伝わっていたら嬉しいです!
ご紹介しました機能を実際にさわってみたい方は、ぜひダウンロードしてください!

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