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Live2Dクリエイター紹介#10 けっふぃーさん

こんにちは、Live2D noteです。
今日はLive2Dを使って活躍されている個人クリエイターの方をご紹介します。

今回ご紹介するクリエイターは けっふぃー さんです。

長いLive2D経験を持ち、企業に所属しながら趣味の制作でもLive2Dを活用し、見る人の気持ちを楽しくさせる作品づくりを得意としています。

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プロフィール

お名前:けっふぃー

ご職業:Live2Dモデラー、Live2Dアニメーター

連絡先:keffiy1215@gmail.com

Twitterアカウント@keffiy

作品集https://twitter.com/i/events/827024198610530305

――自己紹介をお願いいたします。

けっふぃーと申します。
2Dモーションデザイナーとして制作会社で働きながら、副業でVTuberさんのLive2Dモデル制作を請け負ったりしています。

プライベートではLive2Dの表現の幅を広げることを目的に、自身で描いたイラストを動かして研究しながら作品投稿をする日々を送っています。

――Live2Dをどこで知りましたか。

アプリゲーム会社に所属する友人から2Dモーションデザイナーという職種があることを教えてもらったことを発端に、関連の情報を調べる中でLive2Dの存在を知りました。
Twitter上で見かけた動くイラストのツイートはこのソフトから作られていたのか!と当時驚いたのを覚えています。

――Live2D歴を教えてください。

2016年の2月から触り始めて以降継続して利用しているので、丁度4年が経過しました。

――実際にLive2D(Cubism)を使い始めたきっかけはなんですか。

前の質問に繋がりますが、業界に2Dモーションデザイナーという職種があることを知り、「イラストを動かす仕事をしてみたい!」と思ったことがきっかけです。元々の希望進路もありましたが、自分が楽しみながら働ける将来はどちらだろうと一ヶ月間考えた結果、2Dモーションデザイナーとしての将来を追いかけることを決めました。

ただ当時の私は法学部の大学に通う学生でクリエイティブとは無縁の環境にいました。画力も無ければアニメーションについての基礎知識も一切無い状態からのスタートで右も左も分からず本当に苦労しました。

2016年の2月に知識付けとポートフォリオ作成を行いながら就職活動を開始し、9月にインターンの内定をいただいたところで活動が終了しましたが、長い長い1日が続いているんじゃないかというような濃密で辛くて、そして楽しい日々でした。

今振り返ると思いますが見切り発車もいいところですね…(苦笑)

――どうやってLive2D(Cubism)を学びましたか。

私が学び始めた当時、現在ほど教材が充実していなかったため、Live2D社さんが提供してくださっていた公式マニュアルだけが頼りでした。

2016年6月ごろにLive2Dデザイナーの先駆者であった神吉李花さんが「ビギナーのためのLive2Dテクニックガイド」という書籍を出版してくださり、公式マニュアルとこの書籍を合わせ読むみながら地に足がつくところまで習得を進めることができました。

その後は制作会社に所属し、より専門的な技術を先輩方に教えていただきながら自己のスキルの研鑽を行ってきたという状況です。

――Live2Dを利用した仕事を受注したきっかけがあれば教えてください。

(副業での話です)
友人からVTuberになりたいと相談を受けてモデル制作をすることになりました。
友人として受けたものでしたが、完成したモデルを渡した際に心の底から喜んでもらたことが本当に嬉しかったんです。
これまで直接的に感謝を向けられることが少なかったこともあり、それ以上に自分の作ったLive2Dモデルが人を笑顔にしたことが、言葉にならないほどのやりがいや幸福感となりました。
ほんの些細なきっかけでしたが、この経験から誰かの活動を支え、笑顔にする一助となる行いがしたいと考えるようになり、そこから積極的にVTuberの制作依頼を受けるようになりました。

――Live2D制作で得意なことを教えてください。

最近はVTuberモデル制作のご依頼をいただくことが多くなったので、ノウハウの蓄積により高可動なLive2Dモデルの制作ができるようになりました。

本業の関係でLive2Dデータを綺麗に作ることも求められてましたので、高可動でデータ破綻の少ないモデルを作れることが強みだと思っています。

また、モーションデザイナーの経験を活かして、キャラに付けたいモーションを先に考え、その動きに対して最適なモデルを作りあげることも得意です。

――Live2Dをやっててよかったことはなんですか。

Live2Dをきっかけに本来繋がることのなかった方々と知り合いになることができたことです。
Live2Dはイラストレーター、3Dモデラー、映像クリエイター、システムエンジニア、VTuberなど様々な職種の方々がご自身のスキルの延長で触れることが非常に多いです。Live2Dという共通の話題を通して、これまでなら話すことのなかった方々とも積極的に交流を行うことができるようになりました。

私自身知人や友人はあまり多い方ではありませんでしたが、Live2Dを触っていたことで多くの交流の機会をいただくことができ知り合いも沢山できました。ですので最近はLive2D関連のイベントに参加することが楽しみになっています。

ちなみに、Live2Dを用いた創作活動での知り合いの中には、国内の方だけでなく海外の方々もいます。国を跨いだ交友関係をもつ日が来るとは夢にも思わなかったので、嬉しいです。
Live2Dが広まるにつれてこのような嬉しい出会いも多くなると思いますので、今後もLive2Dが広く展開していくことを期待しています。

――Live2Dに関することで特に思い出に残っていることがあれば教えてください。

私がLive2Dデザイナーになったことを知る学生の男の子から、業界就職を見据えたLive2Dの指導を行ってほしいと頼まれたことですね。

彼と私は境遇が近く、その夢を本気で叶えたいと思い私の知る全てを彼に教えました。

就活の時期には彼の選考結果で一緒に一喜一憂したのをよく覚えています。最終的には彼に内定が出て職場で泣いてしまうほどに嬉しかったです。

ここでの指導経験から誰かに物事を教えることの大変さや、その先にある達成感や楽しさを学ばせていただきました。

また「自分自身がLive2Dを使えること」と「自分が人にLive2Dを教えられること」は全く別のスキルであって、求められてくるものも全く変わってくるのだと気付かされ、教育の立場にあられるLive2D講師の方々の凄さも同時に身に沁みて感じました。

――これからLive2Dを始める方へひとことお願いします。

これからLive2Dを始める方には是非実践してもらいたいことがあります。
といっても技術的なことは世の中に沢山溢れていますので、今回私がお伝えしたいのは取り組む際のマインド的な部分です。

1つ目は、Live2Dを何よりも楽しむことです。
学びという意識が強過ぎるとどこかでストレスが生じたり、気持ちが離れてしまいがちになり、自身の成長に大きく歯止めをかけてしまいます。
学ぶことではなく、楽しむことを目標としてLive2Dと向き合えば自然と長期で付き合っていくことができますし、結果として学ぶことにも繋がっているはずです。

Live2Dに限った話ではありませんがスキルの向上は日々の継続が一番の近道だと思いますのでこの心掛けは是非実践してみてほしいです。嫌いになったら元も子もありません。

私はLive2Dのことを「一生遊べる最高のゲーム」だと思って常に楽しい気持ちを持ちながら触っています…(笑)
皆さんもLive2Dに対して1ソフト以上の価値を見つけて楽しめるものに昇華してみていただきたいです。

2つ目は、自分にとっての目標やライバルとなる人物を見つけることです。
1人で走り続けると視野が狭まりますし、モチベーションを保ち続けるのも一苦労です。皆さんのやる気を駆り立て一緒に、もしくは自分の少し前を走ってくれるそんな人を見つけてみてください。
他のクリエイターの存在を強く意識しながら取り組むことで、1人よりも何倍もの刺激を受け取ることができ、成長も大きく促進されます。
TwitterなどのSNSのリストで気になる方々をまとめつつ定期的に確認を行うことで継続的な活力の維持に繋がりますし、一人一人表現方法が全く異なるので単純に学びにも転用ができるので自分の視野を広げることが出来るのでおすすめです。

余談ですが私自身もrariemonnさんモーセルさんというLive2Dクリエイターとしての強烈な目標が目の前にあったからこそ、負けたくない、追いつきたいという気持ちで今日まで歩むことができました。

とはいえ、もっとカジュアルにLive2Dを使いたいという方も当然にいらっしゃると思いますが、少なくともLive2Dを仕事にしたい方にとっては決して無駄にならない考えだと思いますのでもしよろしければお試しください。

――「どうしてもこれだけは言わせてくれ!」というお話があればお聞かせください。

まだまだ若輩者ですがこれまで歩んできた中で学んだことがあります。
それは自分の意思決定において重要視すべきは「できるか、できないか」ではなく「やりたいか、やりたくないか」ということです。

できるかできないかで悩むことが誰しもがあると思いますが、その決断を可能か不可能かで絶対に決定しないでほしいです。
私は自分にはできない、無理だと諦めたことが過去にありました。でもそれは内心本当にしたいと思っていたことでもあり、自分の選択であるにも関わらずその後死ぬほど後悔したのを昨日のことのように覚えています。その瞬間から私は「やりたいか、やりたくないか」で物事を捉え、現在の行動原理としています。

人は選択をする時には何らかの後悔が付随するものですが、「挑戦しなかった後悔」は「挑戦した後悔」の何百倍もの辛さがあり、自分の心をひどく抉っていきます。「やりたかったけどできないから諦める」という選択は掴めていたかもしれない将来やチャンスを自ら辞退することでもあります。

何かに挑戦してみたいと考えている人は、できるかできないかではなく、自分のやりたい気持ちを尊重してみてください。この考え方で誰かの人生が少しでも華やかになることを切に願っております。

――今後の目標をお聞かせください。

これからはこれまでしてこなかった分SNSなどで作品を通して積極的に自己表現活動を行っていきます。一度切りの人生が価値あるものにできるように私にできる精一杯をぶつけていきたいと思います!

―― けっふぃーさん、ありがとうございました!

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株式会社Live2D
広報担当:nishi

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