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ホームパーティ


子供の頃は、親戚や近所の人など、常に家には家族以外の人がいて、食事の時間となれば、毎晩宴会のようでした。
台所は女たちのコミュニティとなり、娘は話題の中でいじられながら手伝いをしていて、私は主に味噌汁担当で、おかずは姉が母のサポートをしながら行っていました。

そんな家庭に育ったので、核家族というものがどうしようもなく寂しく、訪問客があると嬉しくてたまりませんでした。

――さて、何を召し上がっていただこう。

今日もそんな気分になりました。
普段は、スーパーで特売品をゲットすることが一日の疲れを癒すものとなっているため、手に入れた食材から適当につまみを作っているだけでした。
今回は、事前に献立を考えて、その為に食材を選びました。

職場でも「日曜日は旬の野菜を使った和食を作る予定なんですけれど、何がいいでしょうねえ」と話題にのせていて、そうしたら、同僚が、よく人寄せの時につくる一品というものを紹介してくれました。

「旬の野菜? うーん、今なら枝豆か空豆? じゃ、はんぺんとエビときくらげと空豆を混ぜたものを油で揚げる、っていうのはどう?」

おいしそうだったのでそれを作ってみることにしました。

でも、空豆は高かったので、枝豆にしました。
豆、はんぺん、エビをすり潰し、戻したきくらげをみじん切りにし、それらに片栗粉と卵白を混ぜて、団子にして、油で揚げます。

それだけでは油がもったいないので、天婦羅も作ることにしました。
旬の野菜ということで、ゴーヤ、これを天婦羅にしようと思い、かき揚げにしようと桜エビを見たところ、鹿児島産の桜エビが高くて、諦めることに…。

そのまま綿をくりぬいて、丸ごと衣をつけて揚げてしまいました。
それだけでは寂しいので、舞茸も揚げました。

ゴーヤの天婦羅が多くなりすぎるので、半分だけにして、あとはちょっと煮込んでみようかなと思いました。

梅と蜂蜜とゴマとちくわ、これで煮込んでみましたら、ゴーヤの苦みがいい感じに緩和されておいしくなりました。ゴマはゴーヤの苦みに対抗するいい食材だとわかりました。
次はこれを応用しようと思います。

はんぺん団子に入れたエビが残っていたので、大葉を敷き、もずくをかけました。

オクラとくるみを黒酢で混ぜました。

豚肉に片栗粉と塩をまぶし、ゴマ油ににんにくとショウガを入れて、しっかり焼いたのち、なすとエリンギとパプリカを炒めます。
油が通ったら、だし汁とみりんで少し煮てから、清酒と醤油を入れます。

はい。できあがり。

いつも適当に作るので、レシピ作成は無理だなあ。

あー、なんかとても楽しかったです。
ホームパーティが終わった後のような気分です。

いろはクロスさん、ありがとうございました。

#note和食部
#晩酌倶楽部

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