#93 途中退場

「逃げればよかったのに」とは言うけれど、浴びる視線は冷ややかで。
それはいつも結果論でしかなくて、『死ぬくらいなら』が見え隠れ。

「逃げればよかったのに」とは言うけれど、恐らく浴びる視線は冷ややかで。
それはいつも結果論でしかなくて、『体を壊すくらいなら』が見え隠れ。

逃げても誰の英雄にもなれなくて、「キャパの見誤り」でお片付け。

自分がどれほど‘病ん’でても、死ぬか壊れるかでもしないと「休んだら?」なんて言われない。
自分がどれほど‘病ん’でても、死ぬか壊れるかでもしないと「辞めたら?」なんて言われない。

「逃げる」なんて言葉をわざわざ使って、仕事を捌き切れないことに罪をなすりつける。
上司は作り上げた環境に怠けて、原因がそこにあることから目を背ける。

「死んでもないのに。」「体調壊してないのに。」と指される後ろ指。

「悪いのは誰だ」と責任のベクトル向けられて、自分が信じた仕事のベクトルも信じれなくなってしまう。

人がとんでからでは遅いのに、何も対策も講じようとしない。
あたかも「とんだことが悪い」と言わんばかりの口ぶりで、人を立たせてお説教。
「正すべきはどっちなんだ」とは言うこともできず、ただただ、ただただ、イエスマン。

命かけてやらないといけない仕事、体壊してまでやらないといけない仕事なんかあっていいはずがない。

自分の命や体を第一に考えることを「逃げる」だなんて、仕事を抱え込んだ人にあまりにも失礼じゃないか。
慈悲ある言葉がかけられないのか。

死ぬこと、体を壊すことは軽率に物事と天秤にかけていいようなことじゃない。

実害が出てからじゃないと休めないなんて、人間のファイアーウォールは風当たりか強すぎる。

あと2ヶ月の辛抱。

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