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【復路の足取り】

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“僕はこういう人だから”
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2023年6月の記事一覧

思い出についての個人的な考察

 自分の言動が「思い出が欲しい」に突き動かされていることにふと気がついてしまう時がある。人生の中でそれを経験した、という事実の欲しさが前に出てしまっている自分が正直見てられない。  そういえば自分はバンジージャンプをしたことがないけれど、そういえば自分は富士急などに代表されるような弩級のジェットコースターには乗ったことがないけれど、「経験しないまま死ぬのは勿体無い」という原動力でそれを体験しに行くことは自分はしたくない。なんとなくの雰囲気で富士急などに行くことになり、そこでの

代々木公園

 都心にて就活の面接に行った時のこと。面接の出来がどうもやるせなくて、フラフラと代々木公園に行った。何も考えず、「歩きたい」の一心で。  公園の出入り口でギターを弾いている人がいた。平日の昼間とはいえ、たくさんの人がいた。代々木公園をとんがった革靴で歩く。足の甲が流石に痛かった。   平日の昼過ぎにここにいる人たちは、普段は何をしてるんだろうと思い始めたら、悲しくなってきた。普段はどこかで仕事をしていて、それを就活で勝ち取った人たちなんだと思うと情けなくなってきた。自分はこ

言語化したい①「希望」

 僕はいつ何時も、これを意識して生きることにしている。このスタンスで常に自分の腹にナイフを刺しているので、殴られる機会がそもそも減るし、そのダメージも相対的に小さくなる。  “自己肯定感が低い”みたいな話題の「他人の褒め言葉が本当か疑ってしまう、素直に受け取れない」みたいな内容に対して「それって人のこと信用してないだけでしょ?」と言われているTwitterユーザーをたまに見かける。自分も、言われたことがある。これも、一理ある。あるにはあるけど、これは「自分を信じれない」の延

過去に戻れても

 久しぶりに見かけたな〜とバイト先の後輩に対して思った時、特筆それが同性でなくても、「久しぶりにお見かけした気がしますね」と最近は言えるようになってきました。バイト先で会話することを心がけていても一歩そこを出た時にそれが活きている気はしない。だけど、気休めでやっている。  とりあえず近況で雑談してその場を凌ごうと思って、「最近どうでしたか、ちゃんと生きてましたか」と話し始めた。  大学の話でも聞いてりゃいいやとか思っていたら、「最近いいことあったんですよ」と餌を撒かれた。後