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マーダーゲームとクリティカルシンキング

最近、初めて参加した人狼とマーダーゲームという2つのボードゲームから、思うことを記録したいと思います。

この中で自分の中で捉えきれていない言葉が、「クリティカルシンキング」です。近年注目されている言葉ですが、私はうまく捉えきれていません。

クリティカルシンキング(critical thinking)は、批判的思考とも呼ばれるものであり、感情や主観に流されずに物事を判断しようする思考プロセスです。自分の考えや意見に客観性を持たせるための手法であり、アメリカの教育界で広がったものです。 引用 あしたの人事 

ゲームで勝つには、冷静な判断をして理論的に答えを出すことが必要です。やっていくうちに「疑問」と「疑い」の差がポイントじゃないかなと感じました。

どっちも同じ漢字を使っているし、そもそも意味の違いがあるのかわかりませんが、考察です。

ちなみに、私の中では「疑問」=違和感、「疑い」=頭の中で怪しいと認識する。つまり、「疑問」は直感的に感じる感覚で、「疑い」は理論的に判断したという意味で捉えています。

疑う人が疑われてるような気がする

2回くらいしか人狼やってないのに、仮説を立てるのもおかしな話ですが、書きますね。

人狼って「一番初めに大きな声で、誰かを疑った人が魔女狩りにあっている」と思いませんか?
まずは口数少なく流れを読もうとしている人が、とりあえず前半戦は生き残れる。

人狼って、そもそもどんな流れが起これば正解かはよくわかっていないけど、「〇〇さんって人狼?」「君怪しいよね」と言い始めたら、言い出しっぺが窮地に追い込まれている気がしてなりません。

いや、話の持っていきかたが下手なだけなのか....。でも、直接疑いの言葉をかけるとよくないな、と思ったのです。

じゃあ、どうすればいいかと思うと、「なんかつじつまが合わない」という疑問を読み取る力ですよね。指摘するべきは、怪しいことではなく、怪しいと思った文脈じゃないかなと感じました。

マーダーで全く見抜けなかった私たち

この間、初めて「マーダーゲーム」に参加してきました。
ボードゲームの一つで、一度シナリオを知ってしまうと参加できないので「人生で一度しか参加できないゲーム」と言われています。大抵はミステリーで、与えられた配役の中、誰が犯人なのか推理していきます。

手元にはカードが配られ、ヒントが書かれています。
参加者と意見交換しながら、カードを交換して犯人を問い詰めていくゲーム。見事惨敗してきました。

マーダーゲームのやり方に慣れていなかった部分も大きかったのですが、ちょっとやり方としてまずかったなと思ったのは「質問するより、ヒントの書かれているカードの取り合いに夢中になってしまった」こと。

カードを取り合ったところで、ヒントでしかなかった。
というもの、全員犯人になりそうな要素を含んでいる設定です。
ヒント集めをしても、ますますわからないどころか、推理ができなかった。

ちゃんと話をする中で、言葉のニュアンスや流れを読まないとクリアできない。そんなシステムであることをすっかり抜けていたのです。

事実だけを並べても、答えは出ない

クリティカルシンキングの話に戻します。

もう一度、この手法の特徴を確認すると、

感情や主観に流されずに物事を判断しようする思考プロセスです。自分の考えや意見に客観性を持たせるための手法。

この2つの事例から見えたのは、「疑い」は感情や主観であるということ。客観性を持たせるは「疑問」を感じることだと思いました。

だからマーダーゲームでは、疑問を感じるためのディスカッションを十分にしないと、犯人にたどり着けないのではないでしょうか。あぁ、悔しい。

カードはディスカッションするためのヒントにはなるけど、パズルゲームのピースの一つで、最後の一撃にはなり得なかった。あとちょっとのところで言語化できていませんが、ひとまず。

ゲームの勝ちパターンは人それぞれですが、私は「直感的」なところがあったので、直感をはたらかせる人の動きを読めなかったのは、落ち度でしたね。
「事件は現場で起きている、会議室じゃない」という息遣いが、空をかすめていきました。

あとがき

悔しい!のヒトコトです。あんだけ自分は「直感的だ」と言っていたのに、そこにいくような環境に持っていけていなかった。反省です。

実際、カードを持てば持つほど周りが混乱して、最後はよくわからない話し合いで終わってしまいました。そもそもみんな推理できていなかった。
もう一回マーダーに参加したです。


最後まで読んでいただきありがとうございます。こうやって日々感じたことを、つらつらと書いています。よければ、コメントや感想をお願いします。