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機械男のおもひで番外編!   310号クレイジー筋肉の取説

あらかじめ言っておくが
彼はサポートメンバーだ。


長らくドラムメンバーが安定しない我々
機械男にとっての一筋の光。

それは君が見た光
僕が見た希望


2020年

皆さんご存知
新型コロナッチョの絡みで
やんややんやとしてる頃。

機械男はまた別件で
活動を縮小していた。


当時のドラムメンバーとの
スケジュール調整が難しく
まともに練習も入れないことがあった。


社会というのは残酷なものである。
バンド活動すらままならないほど
人の暮らしというのは忙しい。

拍車をかけるように
コロナッチョが猛威を振るう。


ライブも練習の予定も
立てられないような日々が続いた。


少しコロナッチョも落ち着いた頃
吉報が入る。


さったくサポートで叩いてくれるって。

さったくと言うのは彼の
日常生活でのあだ名だ。

僕自身何度かあってるし
大喜利もよく見に来てくれてたので
なんだか安心した記憶がある。

完全に知らない人だと
コミュ障が出てしまう僕らにとって
彼ほど適任のドラマーはいないはずだ。


これでまた活動ができる。


満を辞して練習に向かう。

びっくりした。ドラムうま。
音楽知識が素人に近い僕でも分かる。

これは凄いことになりそうだ。

今までノリとテンションでやってきた
我々にとって彼は新しい風だった。

さったくさんより全員にリズムの指導が入る。

機械男は他の人の演奏をあまり聴いてない。


好き勝手に演奏してきた報いだろうか。

多分みんな少しだけ落ち込んだ。

ただこれを機に
もう少しちゃんとやろうと思った。

そう、彼は
機械男(メカニックマン)というより
努力男(ストイックマン)だったのだ。

ストイックさは肉体美に現れる。
美しいシックスパックは
彼の生きる勲章なのかもしれない。

機械男に足りないストイックさを
彼は存分に与えてくれたのだ。



なんだかんだでライブが決まったのは
2020年の8月になった。

まだまだ世間も警戒感があったし
ライブハウスやバンドマンに
風当たりは強かったけれど

何よりライブができる事実が嬉しかった。


出演にさしあたって
さったくさんから提案があった。

「俺にはメカニックネームないの?」


そういえばサポートだから油断してたけど
メンバーにはメカニックネームが与えられる。

タムさんの案ですぐに命名される。

「クレイジー筋肉」

たしかに体鍛えてるしそれでいいか。
製造番号は省略してそれでいくことにした。


そんな感じで新体制初ライブ。

早々に5曲くらい覚えてくれたので
ライブを行うには十分だった。


歌のメロディを大事にしてくれているので
きて欲しい時にバチッと金物が鳴る。

演奏が走りがちなメンバーを後ろで
ずしっと支えてくれる安定感。

さらにはコーラスのおまけ付き。

非の打ち所がない。

ライブ後の反応も上々で

面白いよりも

カッコ良かった

と言われる事が多く
複雑な気持ちだった。

しかし彼自身はすごく反省していた。
ライブ後もストイックなのである。

機械男メンバーが「たのちかった」
と言っている間彼は反省している。

どこまでもストイックなのである。

なんにせよ新しい機械男の
歩みがここから始まったわけである。



ここまで聞くと
本メンバーの話をしてるようだが
改めて伝えておきたい。

彼はサポートメンバーだ。


コーラスやる
レコーディングに参加
動画あげる
謎の告知動画に出演
コントに参加
バスドラムのデザインを機械男にする

など

絶対これ本メンバーだろ!
と思う所業の数々。

しかしながら
彼はサポートメンバーなのである。


サポートの域を通り越している。
いつもそう思ってる。

しかしながらもはや
彼なしでは機械男は成り立たない。

言うなれば、めちゃくちゃ仕事ができる
派遣社員ポジションだ。


有限会社メカニックマンとしては
是非正社員として採用したいと思っている。

しかしこれは彼のライフスタイルにも
大いに関わることだ。

無理強いはできない。

だが密かにその時を待っている。

今のところ我が社はブラックだ。

サービス残業はあるし
給料は安いし
福利厚生もない

唯一のメリットは
従業員同士の仲が良いくらいだ。

さったくさんから入社したいと
言ってもらえるような
ホワイト企業になれるのだろうか。

とりあえず倒産しないようにしなければ。



本メンバーとサポートメンバー。
ある意味いい距離感なのかもしれない。

逆の立場で考えればたしかに
機械男入る?って言われたら
しばらく考えさせてくれと言うだろう。


でもそんな立場だからこそ
客観的にも僕らを見てくれているし
適切なアドバイスをくれる。

主観ではなく一歩引いたところから
ものを言えるのは
誰にも真似できないポジションだろう。

昨今の機械男があるのは
彼のおかげと言っても過言ではない。
それだけは伝えておきたい。

クレイジー筋肉は
サポートメンバーだけど
サポートメンバーではない。

訳の分からないことを言ってるようだが
きっとみんな同じ気持ちでいるはずだ。


2021年の企画ライブの際
彼にも製造番号が与えられた。

機械男310号 クレイジー筋肉


この先メンバーになるのかい!?
ならないのかい!?
どっちなんだい!?

というのも楽しんでもらえると幸いです。


あとこれは余談ですが
僕の母親が彼をすごく気に入って

あの子は華があるわねぇ。
B'zのドラマーのシェーンガラースみたいだわぁ。

と言ってたので
メンバーになってほしいなぁ。と思う。


クレイジー筋肉の取説 完。

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