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機械男のおもひで番外編!   1号クレイジーたむたむの取説

タムさんを語るのはすごく大変だ。


出会いのきっかけは内田さん。
内田さんと僕はすでに面識があった。

最初にたむさんと接触したのは
安いラーメン屋だった気がする。


内田さんの友達?
っていう感じのポジションで
なぜか一緒にラーメンを食べた。

当時から不意に高い声を出していて
変な人だなぁと思った記憶がある。


バンド活動を始めて数日。

タムさんと一緒に曲を作り始めた。


高校時代からやっていたバンド以外に
バンド経験がなかった当時の僕。

まずはタムさんの引き出しの多さに驚いた。


聞けば、いろんなバンドのカバーを
ひたすらにやっていたそうで。

というか頼まれてやっているうちに
どんどん引き出しが増えていったそうな。


その当時、自分で作れる曲に限界を感じていた
僕にとってはとても刺激的だった。


たまに変な奇声を発したりもするけど
タムさんとの時間は妙に心地よかった。


ところで
このブログで使っている名前が
「リトルカズキ」なのだが

実はこれ、タムさんの命名である。


タムさんからつけられたあだ名は
なぜかみんな受け入れてしまう流れがある。
僕もその一人である。

現に僕はゲームの主人公の名前まで
リトルカズキになっている。


リトルカズキってどう言う意味っすか?
何度も聞いている。

しかしタムさんからは
「特に意味はないよ」と言われる。


タムさんのミステリアスな感じからすると
何か深い意味が隠してありそうなものだが

本人曰く

何か考えてそうで実は何も考えてないとのこと


僕も深く考えるのはやめることにした。


そんなタムさんの不思議な魅力にひかれて
好意を通り越して崇拝してる人たちがいる。

彼らは皆一様にタム語を使い始める。


「〜っすね」
「正気っすか?」
「甘いですよ」
「泣き言は聞きたくないっすよ」
「ちゃーん」

など。数えればキリがないが
タム語の影響を受けた人たちは
狂ったようにこれらの単語を発する。

正直言ってその人としゃべってるのか
タムさんとしゃべってるのか分からないくらい。


タムさん自身はその人たちを
マリオネットと呼んでいる。


某ライブハウスのブッキングマネージャーも
完全に精神をタムさんに乗っ取られている。


僕も口癖が移っている時が多々あって
悔しいので意識して言わないようにしている。

とにかく、タムさんの影響力は絶大だ。



そんなタムさんだが
ある日こんな言葉を残した。

俺のことは年上だと思わなくていいよ
そのかわり先輩らしいこと一切しないから


めちゃくちゃ笑った。
すごいカッコ悪いこと言ってるなって。

でもそれが不思議な居心地の良さに
繋がってるのかもしれないと思った。


ずっと少年のような気持ちで生きてる
最高のおじさん。それがタムさん。
(おじさんって言うと嫌がるのでやめてね)


友達のような兄のような存在。
タムさんなくして機械男なし。

まさに機械男1号にふさわしい男なのだ。



時折会話のなかでなまりが出るタムさん。

彼は高知県出身だ。

いつか四国のフェスに出たいと
そんなことも言っていた。


四国のフェスに参加するのは
タムさんの親孝行も兼ねた
機械男のちょっとした目標でもある。


まだまだ気配すら見えないけど。


いつか彼の故郷である高知県に行きたいと思う。
空気が澄んで星空がとてもキレイだと言う。

おそらくそこでもタムさんは
奇声を発したり
突拍子もなく誰かの名前を呼んだり
歌番組の歌詞テロップを読み上げたり
いつもと変わらぬ調子だろう。

それでもそんなタムさんと
故郷でライブなんかできたら
すごく素敵だなって思う。


あと別件で
タムさん一家をすごく見てみたい。

話を聞く限りめっちゃヤバそうである。


いい意味で親の顔が見てみたい。

よく分からないけど


「産んでくれてありがとう」と言いたい。



タムさんの取説 完。

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