笑う仕事

急ぎ渡る橋の向こうに
一本の樹
定刻通りに来ないバス

人は冬眠を忘れ
覚醒した時間を持て余し
「理由」の傍に座って
過ごしたがる

直観を信じるために
笑う仕事を
耕している

最終便に間に合わせるため
夜中までかけたメッセージを
上書き保存してしまったので
ひとつ前のメッセ―ジが本当だから
そっちを気にしてくれればいいよ

急ぎ渡る橋の向こうに
星ひとつ
定刻通りに来ないバス

最終便に間に合うために
笑う仕事を
干す 耕す

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